出版社内容情報
オランダ国王が献呈した蒸気艦スンビン号(のちの観光丸)の前艦長、長崎海軍伝習の起案者、日本海軍創成の助言者であったオランダ海軍中佐G・ファビウスはオランダ商館長ドンケル・クルチウスとともに幕末の日蘭関係の立役者であった。本書には、ファビウスの連続3度のべ8カ月間にわたる本邦初紹介の駐留日誌のほかその間の動向をつなぐ公文書を収録。長崎を舞台とした幕府や西南各藩との交流、英米艦隊との駆け引きなど幕末の日蘭史を明かす貴重な史料集
目次
1 スンビン号日誌―第一回駐日(1854年8月~11月)
2 滞蘭期1(1855年1月~)
3 ヘデー号日誌―第二回駐日(1855年7月~11月)
4 滞蘭期2(1855年12月~1856年3月)
5 メデュサ号日誌ほか―第三回駐日(1856年7月~11月)
著者等紹介
フォス美弥子[フォスミヤコ]
オランダ在住。翻訳家。主要論著に『オランダ領事の幕末維新』(編訳、新人物往来社)『幕末出島未公開文書ドンケル・クルチウス覚え書』(編訳、新人物往来社)『川口とオランダ人』(『大阪川口居留地の研究』所収)
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