内容説明
飛鳥時代―、仏教美術の伝来により壮麗たる日本美術史のエポックが始まる。異邦性の芸術からいかにして日本的なるものを確立させていったのか。彫刻・建築をはじめ「天寿国繍帳」「玉虫厨子」や古墳壁画など数少ない絵画についても考究。長編「日本彫刻史」ほか17篇を収録。
目次
日本美術史の古代
神戸市桜ケ丘出土銅鐸の美術史的研究
推古・白鳳時代の美術
飛鳥時代の彫刻
推古時代の仏像
天寿国繍帳
玉虫厨子及びその絵画について
中宮寺本尊の半跏思惟像について
弥勒菩薩半跏像(広隆寺蔵)
御物四十八体仏について
法隆寺建築様式の年代について
法隆寺の壁画
石山寺の菩薩像
奈良仏教の美術
日本彫刻史―大和を中心とする
日本彫刻における立体性の展開
朝鮮の仏像彫刻
観音の原型