内容説明
「エイズはゲイの病気だ」と男性同性愛者は差別や偏見にさらされ、行政からも除外されていた。彼らは当初、対抗して独自のコミュニティを築き上げていたが、エイズ政策を通して国家行政に取り込まれ、ときに自ら距離を縮めて「ゲイ」の社会的な地位を確立していった。その歴史的な過程を詳細な聞き書きなどから検証して、「ゲイ」の生と性の今後をさぐる。
目次
序章 「ゲイ」と国家の関係を問う
第1章 HIV/AIDS研究と人文・社会科学
第2章 日本におけるHIV/AIDSの言説と男性同性愛者
第3章 エイズ政策と日本人男性同性愛者の主体化
第4章 HIV感染予防をおこなう責任ある主体の生成
第5章 HIV感染リスクをめぐる認知と主体の形成
終章 自己変容の人類学に向けて
著者等紹介
新ヶ江章友[シンガエアキトモ]
1975年、佐賀県生まれ。筑波大学大学院人文社会科学研究科現代文化・公共政策専攻修了。博士(学術)。カリフォルニア大学バークレー校人類学部客員研究員、お茶の水女子大学PD研究員、財団法人エイズ予防財団リサーチ・レジデント、名古屋市立大学看護学部特任講師を経て、現在、名古屋市立大学男女共同参画室プロジェクト推進員。専攻は、ジェンダー/セクシュアリティ研究、医療人類学、カルチュラル・スタディーズ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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