内容説明
満州国官僚の娘として生まれ育ち、開拓団も知らずに「五族協和」をひたすら信じていた少女も７０歳を過ぎました…。これは、文学老女「満州っ子Ｍ」の、悲劇の大地への「鎮魂歌」。
目次
序章 孫たちへの伝言
第１章 産声から小学校一年生まで（１９３３・１～１９４０・３）
第２章 穆稜編―地続きのソ満国境・軍隊の町（１９４０・４～１９４２・７）
第３章 綏浜編―松花江沿岸の僻地・ランプの県（１９４２・８～１９４４・７）
第４章 佳木斯編―思春期の転校・ソ連軍侵攻（１９４４・８～１９４５・８）
第５章 綏化編―避難民集合の地にも秋風（１９４５・８～９）
第６章 長春編―長春越冬と私の十三参り（１９４５・９～１９４６・１０）
終章 再見、悲劇の大地
著者等紹介
永井瑞江［ナガイミズエ］
１９３３・１・１５、中国東北部シンヤンにて出生。１９４５・４、佳木斯高等女学校入学。１９４６・１０、上田高女（現染谷丘高校）二年生編入。１９４８年上田市警察書記・上田高校定時制。１９５１年上田市岡田外科医院・看護婦資格取得。１９５２年長野県保健婦養成所・保健婦資格取得。１９５２・１０～１９８４・３、上田市立東塩田小学校養護教諭。１９８３・３～１９９５・３、日本てんかん協会長野県支部事務局長。著作歴：１９５３・１２、「新潮」昭和２８・１２月号。同人誌推薦小説入選。１９５６・４、「新女性」昭和３１・４月号。小説入選（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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