内容説明
2011年~2018年の詩的時評「Chronicle」に、石原吉郎から小笠原鳥類までを論じた詩人論「Poets」を交差させた、2010年代詩のオデュッセイア。カタストロフィー以後の詩の岸辺を泳ぎ、未知へと開く海をわたる渾身の時評集。
目次
イントロダクション―二〇一九年の時点から(前提;「世界」の変遷;詩の散文化と換喩の問題 ほか)
Chronicle(痩せた言葉に抗して;発光しつづける「言の葉」;深い慟哭と不安のなかで ほか)
Poets(詩人吉本隆明;詩論のエートス、詩学のパトス―五冊の谷川俊太郎論をめぐって;北川透さんから学んだこと ほか)
著者等紹介
野村喜和夫[ノムラキワオ]
1951年埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部日本文学科卒。戦後生まれ世代を代表する詩人のひとりとして、現代詩の先端を走りつづけるとともに、小説・批評・翻訳なども手がける。詩集に『特性のない陽のもとに』(歴程新鋭賞)、『風の配分』(高見順賞)、『ニューインスピレーション』(現代詩花椿賞)、『ヌードな日』(藤村記念歴程賞)、『デジャヴュ街道』など。評論に『萩原朔太郎』(鮎川信夫賞)、など。また、英訳選詩集『Spectacle&Pigsty』で2012 Best Translated Book Award in Poetry(USA)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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