出版社内容情報
辻井喬と肩を並べる経営者はいるだろう。彼より優れた詩人はいるだろう。けれども辻井喬のように宿命的に経営者であり、
かつ詩人であったような人物は、空前にして絶後なのだ。
(第10章「辻井喬の遺業」)
〈堤清二〉と〈辻井喬〉、二つの貌が生まれた思想的端緒とは何か。
最晩年のインタビューや証言、作品の精緻な読解をもとに、辻井喬が生き抜いた戦後に伴走し、人間存在の不条理に切り結ぶ詩精神を問い直す渾身の長編評論。
現代詩手帖にて好評連載、待望の書籍化。
装幀=佐々木陽介
近藤洋太[コンドウヨウタ]
著・文・その他
内容説明
“堤清二”と“辻井喬”、二つの貌が生まれた思想的端緒とは何か。最晩年のインタビューや証言、作品の精緻な読解をもとに、辻井喬が生き抜いた戦後に伴走し、人間存在の不条理に切り結ぶ詩精神を問い直す。渾身の長編評論。
目次
第1章 思想の発端
第2章 共産党国際派東大細胞
第3章 反レッド・パージ/オルグ/新日文
第4章 “辻井喬”の誕生
第5章 “堤清二”という経営者
第6章 『沈める城』と『沈める城』
第7章 八〇年代のセゾン
第8章 大伴道子と堤邦子
第9章 わたつみと伝統
第10章 辻井喬の遺業
著者等紹介
近藤洋太[コンドウヨウタ]
1949年福岡県久留米市生まれ。中央大学商学部経営学科卒業。大学卒業間際、眞鍋呉夫の紹介で檀一雄主宰の「ポリタイア」に参加。同人詩誌「翼」、「SCOPE」他に参加。現在「歴程」、「鷹」同人。添田馨らと「スタンザ」発行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nishiyan
深窓
-
- 和書
- 黒い鏡像