感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
午後
3
「人工」が良い。「世界が魔女の森になるまで」がとても良い。2023/08/27
もぐら
3
ひとり暮らしを始めて思ったこと。ひとりで部屋にいる時、私は若いも年配もなく、痩せている太っているもなく、賢いも賢くないも、可愛いも可愛くないもなくなる、ことのささやかな驚き、それからその深い安心感。物理的な部屋じゃなくても、私は心の中にいつでもこれになれる湖を持ってる。本を読んで素敵だと思ったものは全部この湖に持ってきて沈めていて、つらいことがあったらここに帰ってきて見にくる。私の湖が、「世界が魔女の森になるまで」に共鳴したからこの詩が一番好き。心に帰る場所を持っている人に深く響く詩集だと思います。2022/09/26
sawa
1
あの神々しくも哀れだったシン・ゴジラの姿がまざまざと蘇る「春とシ」が素晴らしく、何度も読み返してしまった。詩って読み方がよくわからなくて敬遠してきたけど、本書は水と光のイメージが浸透してくるようで親しみやすかったです。2025/02/10
圓子
0
詩を読みたい気持ちと帯の「第30回萩原朔太郎賞」とタイトルの魔女と森とが決め手で、なんの先入観も事前情報もなく読んでも、文字に繋ぎ止められたものたちはわたしの手持ちのアイテムとしか交換できず、わたしの知っているほうへ知っているほうへと引き寄せてしまう。踏み込んで分け入ったら、思いがけない扉があるかもしれないのに。2023/04/10