出版社内容情報
ことばでもからだでもないところが
すばらしい速度で
成長している (「生きやすい路線」)
「いい人だと思われなくてもいい/いつの間にかこの世にいたが/どこかに軸足をずらす/さみしい方へ傾斜するのだ」(「軸足をずらす」)。切実さをもったユーモアで読者を魅了してきた著者が、さらなる奥行きを獲得した第4詩集。
この世界で生きていく、詩29篇。
装幀=岡本啓
和田まさ子[ワダマサコ]
著・文・その他
目次
極上の秋
CASA HIRO
軸足をずらす
突入する
抜けてくる
上手くふさいでくれる唇
夜をわたる
錦鯉
乗り越える
窓を覗く〔ほか〕
著者等紹介
和田まさ子[ワダマサコ]
東京生まれ。個人詩誌「地上十センチ」発行。詩集に「わたしの好きな日」(思潮社)、「なりたいわたし」(思潮社)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
フム
21
時々、詩が読みたくなる。『軸足をずらす』という、タイトルが気になった。混雑しているアジアをそしらぬふうに歩く、生々しいことを遠ざけて、濃い世間に息があがって川の魚がぱくぱくしている…作者の輪郭がぼんやり見えてくる。「いつの間にかこの世にいたが どこかに軸足をずらす さみしい方へ傾斜するのだ」世の中からちょっとずれた位置を歩く作者の見る風景は、孤独を感じさせるのだが、なぜか心地よい。2019/09/06
Li
2
嫌われたっていい いつのまにか生きていて、いつのまにか死んで行くのだから 人間って儚いけれど美しい。 そう感じさせてくれる大好きなことばたち。2019/05/15
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