出版社内容情報
帰るのでも
訪れるのでもなく
つめたい指さきがたどるたび
少しだけ
つながりそうになる記憶の方へ
(「ガラスの街まで」)
「触れていると思っているものが、ほんとうにそこにあるのかどうか。いつまでたっても不安は不安のままです。同じように感じているひとに、少しでも言葉が届けば幸いです」(あとがき)。円環を描く物語のように、記憶をしずかに濡らしていく22篇。
岩木誠一郎[イワキセイイチロウ]
著・文・その他
目次
夜のほとりで
余白の夜
飛来するもの
ガラスの街まで
遅刻
ちいさな旅
灯台まで
運河のまち
冬の眠り
視る〔ほか〕
著者等紹介
岩木誠一郎[イワキセイイチロウ]
1959年北海道生まれ。詩集『あなたが迷いこんでゆく街』(2004年・ミッドナイト・プレス)第42回北海道詩人協会賞、ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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