内容説明
狂ったパースペクティヴに反響する「われわれ」の受難をなおしなやかな身のこなしで受け止め、現代の抒情へと暗い地平から歌い上げる、鮮烈なる第一詩集。
目次
パースペクティヴ・パラノイア
あなたの、あなたを、あなたですか
ヒカ
薔薇は咲いたら枯れるだけ
機械
さよなら夢幻島
踊れない
叙景―黒く塗り潰された「われわれ」の為めの
魔子、その肖像
魔子、その愛〔ほか〕
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sk
3
詩ではなく小説の時間が流れているかのような。2014/01/19
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2
21世紀のアカくて黒い『新青年』……? うさんくさくてださくてかっこいい。2018/03/13
桜井夕也
1
次の一節に泣きそうになった。「失くしたものの数だけ、前進してきたつもりでいた。だがおれは畢竟佇むことで精一杯の己の姿を発見しただけだった。おれが失くしたのではなかった、おれが存在するそれ以前の時点において、おれの失くしたものは既に失われていた。おれは終わりからはじめたのではなかった。おれは終わりを終わることに終始して、ひたすらにあらかじめ失われたものを数えあげ、そのぶんうしなった気になって、突っ立っておれ、喧騒のなかでおれ、終われない生をいくつも踏み潰しては、おれの影の伸びてゆくのを、2014/06/04
Cell 44
0
「※暮らしのあった風景/その朝、雨が降った。その朝、生活は終わった。アパートの扉の外側に立っている男たち。光っている革靴。遠く、遠く、黒光りする列車の、鉄橋を渡ってゆく音を聴いたような気がして、シアン化カリウム、それきり生活は終わった。」(「叙景ーー黒く塗り潰された「われわれ」の為の」)2020/10/22
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