内容説明
トップ・ダウンで一方的に指示・命令されるのではなく、小集団による効率的な発想の展開や問題の解決。さらに活動の過程でかもし出されてくる一体感や目標達成への動機づけなど、生産性向上に目覚しい成果をみせている小集団活動は、国・社会レベルの労働の人間化、会社レベルの、また職場レベルの労働の人間化が進むなかでどのような理念と形態で展開されなければならないか。活動の基盤を固めるその施策と展望。
目次
職場と労働の人間化(労働の人間化の概念と動向;職場生活の重要性;問われる仕事のあり方)
労働の人間化と小集団活動(小集団活動研究の視点;半自律的職場集団の実験;多彩なわが国の小集団活動)
自律を志向する小集団活動(活動理念と人間性の追求;多彩な自律的活動;労使協調と労働の人間化;行動科学による集団活動;自主的なグループ編成とコミュニケーション;学習の継続と自主管理能力;心あるメンバーの育成;脱管理指向への試み;自主管理方式への接近)
労働の人間化サーベイにみる小集団活動(調査のフレーム;調査における主な活動傾向;因子分析による労働の人間化意識の解析)
小集団活動研究の流れ(職場における自主管理;労働の人間化に関する文献の流れ;小集団活動に関する文献)