内容説明
自らを「最後のロマン派」と呼ぶイェイツの、新たな境位『塔』待望の新訳。原注、訳注、解説的注、年譜、解説を付した、「読み」やすい画期的な一冊。
目次
ビザンチウムへ船出して
塔
内戦時における瞑想
一九一九年
車輪
若さと老い
新顔たち
我が息子への祈り
ある戯曲より歌二篇
断片二つ〔ほか〕
著者等紹介
イェイツ,ウィリアム・バトラー[イェイツ,ウィリアムバトラー][Yeats,William Butler]
1865‐1989。アイルランド・ダブリン生まれ。詩人にして劇作家、批評家。ケルトの幻想的な世界、アイルランドの神話・伝説を作品に描いてアイルランド文芸復興運動に挺身する一方、能を模した『鷹の井戸』、『骨の夢』など多くの戯曲を書いて高い評価を得る。また歴史哲学書とも呼ぶべき『幻想録』をはじめ、散文や批評などでも健筆を振るう。1923年ノーベル文学賞を受賞。52歳で結婚。死の直前まで詩を書きつづけたが、詩集『塔』、『螺旋階段』以降の作品によって20世紀最大の詩人のひとりと評される
小堀隆司[コボリリュウジ]
1952年神奈川県生まれ。早稲田大学教育学部英語英文科卒業、明治大学大学院文学研究科修士課程修了。現在城西大学助教授、日本イェイツ協会委員。アイルランド文学・イギリス文学専攻
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