出版社内容情報
歴史というものは腐敗する 永遠に信頼してはならない
(「腐敗した逃亡者」)
文化大革命とは、我々とは何であったのか。かつて紅衛兵だった詩人が歴史と人間存在の本源を抉る、連作長篇詩。屈辱、憤怒、憎悪、危機感―血と闇の呪詛が地鳴りのように響きわたる、衝撃の問題作!
駱英[ルオイン]
著・文・その他
竹内新[タケウチシン]
翻訳
内容説明
歴史というものは腐敗する。永遠に信頼してはならない。文革とは、我々とは何であったのか。かつて紅衛兵だった詩人が歴史と人間存在の本源を抉る。血と闇の呪詛が地鳴りのように響きわたる衝撃の問題作!
目次
1 前夜―苦難の歳月(前口上;白骨の父 ほか)
2 文革記憶―血腥くて、何でもあり。振り返るに堪えず。(毛主席の紅小兵;「紅宝書」 ほか)
3 文革記憶付録―ちょうど同窓だった少年少女たち(辛飛のボーリング球;老兪年のカルメン ほか)
4 文革記憶後記―我ら皆紅衛兵(北京大学工農兵学生;段磊の死 ほか)
著者等紹介
駱英[ルオイン]
1956年、中国甘粛省蘭州生まれ。本名、黄怒波。幼少期は寧夏回族自治区銀川に育つ。北京大学中文系卒業。中欧国際工商学院EMBA取得。中坤グループ会長を務める。76年に詩を書き始め、92年、第一詩集『もう私を愛さないで』刊行
竹内新[タケウチシン]
1947年、愛知県生まれ。名古屋大学文学部で中国文学を専攻する。80年から82年にかけて二年間、中国の吉林大学で日本語講師を務める。著作に詩集『果実集』(第五十五回中日詩賞)等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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