出版社内容情報
誰が、何のために、どのように歴史を語るのか──歴史叙述の歴史を探求し、歴史と政治との関連について再考する。
歴史の語りは政治的な身振りと直結している。過去の何が記憶されるべきか、どのように書かれ、何が意図され、社会に何がもたらされたのか。本書はこのような問いをもとに、特に西欧初期近代の思想家たちにとっての歴史、歴史の書き方、政治的利用について検討し、これからの歴史叙述のあり方と政治との関連について示唆する。
内容説明
誰が、何のために、どのように歴史を語るのか。歴史叙述の歴史を探求し、歴史と政治との関連について再考する。
目次
第1部 二〇世紀の思想史家の方法(なぜ歴史を語るのか―物語論、時間地平、時間意識;スキナーとポーコックおよび思想史叙述の問題;歴史叙述と初期近代;自由としての歴史叙述―オークショットとポーコック)
第2部 初期近代の歴史叙述の諸相(古典弁論術のhistoria―理論と実践;イスラーム史を学ぶこと;ポリツァイ学者ユスティの歴史叙述―勢力均衡と貴族の歴史;モンテスキューの「アジア的専制」論とその影響;ルソーにおける共和国の軍事システムと古代ローマ史;アメリカ連邦制と古典古代)
著者等紹介
小谷英生[コタニヒデオ]
1981年生。群馬大学共同教育学部准教授。専門は哲学、倫理学、社会思想史
網谷壮介[アミタニソウスケ]
1987年生。獨協大学法学部准教授。専門は18世紀ドイツの政治思想、カントの政治哲学
飯田賢穂[イイダヨシホ]
1984年生まれ。筑波大学人文社会系准教授。専門は近代西洋政治思想史(特にジャン=ジャック・ルソーの『社会契約論』研究)
上村剛[カミムラツヨシ]
1988年生。関西学院大学法学部准教授。専門は18世紀の英米政治思想史、三権分立の概念史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ほなみ
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