内容説明
1916年の「ダダ宣伝」から、《夢》と《愛》と《行動》の「シュルレアリスム時代」を経て、「戦後」の詩論、芸術論まで、必要にして十分な44のクリティクを集大成した本邦初の著作集。
目次
1 ダダの時代(アンチピリン氏の宣言;ギヨーム・アポリネール;フランシス・ピカピア;ロートレアモン伯に関するノート;芸術に関するノート―ハンス・アルプ;さかさまに捉えた写真―マン・レイ;ジャック・リヴィエールへの公開書簡;トリスタン・ツァラ、悪徳の培養をこころざす)
2 シュルレアリスムの時代(詩の状況に関する試論;パピエ・コレあるいは絵における諺;マックス・エルンストと表裏可逆のイマージュ;ホアン・ミロをめぐって;シュルレアリスムと戦後;ランボーの一貫性;トリスタン・コルピエールと叫びの極限;ナジム・ヒクメット;ピカソと認識への道;クルト・シュヴィッタース;アフリカの民族芸術について)