出版社内容情報
「ひょっとすると最強の詩、もっとも謎めいた作品は、日々の印象の連続砲火のなかでの記憶の短い吐息として、刺激をそらすところから記されるのかもしれない」(「わがバベルの脳」)。
忘却を加速させる現代生活において、詩作こそが、もっとも人間的な抵抗となりうるだろう―。
ドイツ現代詩の旗手による、「記憶の詩学」のエッセンス。
ドゥルス・グリューンバイン[ドゥルス グリューンバイン]
著・文・その他
縄田雄二[ナワタユウジ]
編集/翻訳
磯崎康太郎[イソザキコウタロウ]
翻訳
安川晴基[ヤスカワハルキ]
翻訳
内容説明
情報で氾濫し、忘却を加速させる現代生活において詩作こそが、もっとも人間的な抵抗となりうるだろう―ドイツ現代詩の旗手による、「記憶の詩学」のエッセンス。
目次
原体験―ポンペイ
想起―ドレスデン
家族と戦争
記憶の詩学
忘却―ロサンゼルス
詩を隔てて―ローマ
「未来の考古学者」グリューンバインの記憶空間
著者等紹介
グリューンバイン,ドゥルス[グリューンバイン,ドゥルス] [Gr¨unbein,Durs]
現代ドイツを代表する作家のひとり。1962年東ドイツ時代のドレスデンに生まれ育つ。壁崩壊の以前から以後までベルリンの東側に長く住んだのち、近年は活動の拠点をローマにも置く。ドイツ語作家にとっての最高の名誉ビューヒナー賞を1995年に異例の若さで受賞
縄田雄二[ナワタユウジ]
1964年生まれ。東京大学にて独文学を専攻、博士号取得。ベルリン・フンボルト大学にて教授資格取得。現在、中央大学文学部教授
磯崎康太郎[イソザキコウタロウ]
1973年生まれ。上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、福井大学国際地域学部准教授
安川晴基[ヤスカワハルキ]
1973年生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科独文学専攻後期博士課程単位取得退学。現在、名古屋大学大学院文学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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渡邊利道
けいこう