出版社内容情報
あなたの舌がつま弾きし わたし
のなかにはいってくる すると
わたしはからっぽになり
めくるめく光で燃えあがる ちょうど
大きな拡大しつつある真珠の中にはいったみたい
「率直で論述に長け、熟考を重ねた末に展開される豊かな教養と知識―レクスロスは詩や散文で独自のスタイルを確立した」(ジョン・ソルト)。ジャズの演奏に合わせて詩を朗読した先達者で、「ビートの父」として知られるアナーキストを多角的に検証。その波瀾に満ちた生涯の軌跡を辿る。
ケネス・レクスロス[ケネス レクスロス]
著・文・その他
ジョン・ソルト[ジョン ソルト]
翻訳
田口哲也[タグチテツヤ]
翻訳
青木映子[アオキエイコ]
翻訳
内容説明
大自然の普遍的な美を取り上げた短篇詩「キングズ・リバー・キャニオン」や、日本の古典詩歌をふまえた情緒溢れる長篇詩「摩利支子の愛の歌」など代表作を収録。文化、社会および環境問題を先見性に富んだ鋭い洞察力で論じた新聞コラム記事を紹介。博学多才で知られるレクスロスを多角的に検証し、その稀有にして波瀾に満ちた生涯の軌跡を辿る。
目次
1(若きアナーキストの著者の肖像;古き悪しき時代 ほか)
2 短詩篇(キングズ・リバー・キャニオン;年月 ほか)
3 後期長篇詩―1967‐1978(摩利支子の愛の歌;心の庭/庭の心 ほか)
4 詩の朗読会・ほんやら洞のケネス・レクスロス(プライバシー;ただいちどしかつかわれないことば ほか)
散文(私はここにいる;歌舞伎座 ほか)
詩人論・作品論
著者等紹介
レクスロス,ケネス[レクスロス,ケネス] [Rexroth,Kenneth]
20世紀における最も重要かつ優れたアメリカ詩人・思想家のひとり
ソルト,ジョン[ソルト,ジョン] [Solt,John]
詩人、日本文学研究家。北園克衛研究でハーバード大学より博士号(東アジア言語・文明)取得。1987年以来エドゥイン・O・ライシャワー日本研究所研究員
田口哲也[タグチテツヤ]
大阪大学大学院、英国ウォーリック大学大学院修了。現在、同志社大学文化情報学部教授
青木映子[アオキエイコ]
神田外語大学英米語学科卒業。出版社、新聞社を経て現在はフリーランスライターとして国内外の媒体に寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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