内容説明
不思議の国へやってきたアリッサが出逢ったのは、不気味な生き物たちだけではなかった。幼い頃から知っていたはずなのになぜか存在を忘れていた、翼を持つ青年モーフィアスと再会したのだ。アリス・リデルの呪いを解くには、彼女が不思議の国で巻きこした混乱を元に戻さなくてはいけないとモーフィアスから教えられたアリッサはいくつもの試練に挑む。眠りについたお茶会の出席者たちを目覚めさせ、チェシャ猫の魂を探し…。そして、最後にアリッサを待ち受けていたものは―。奇妙な世界観で紡がれた、ダークで美しい、もうひとつの『不思議の国のアリス』。
著者等紹介
ハワード,A.G.[ハワード,A.G.] [Howard,Anita G.]
学校の図書室での仕事をしながら『不可解の国のアリッサ』を執筆。テキサス州在住
北川由子[キタガワユウコ]
翻訳家。別名義での訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
四野一二三
18
ファンタジー業界とUSJはJKローリングに頼るのをそろそろやめにしようぜ、な下巻。内臓ずるずる引っ張られるような中毒性があるので、電車のってる時とトイレの中では読まない事をお勧めします。何時読むのやめていいか分からなくて、最後の1ページを読み終わるまで密室に籠城すること請け合い。ダークファンタジーっていう昨今の軽めでチャカチャカしたファンタジーかと思いきや、わりとヘヴィーなパンチ喰らわしてくるんでお気をつけて。その意気でハリーをリングに沈めてやってよ。別にあの作品に罪も怨みもないけどさぁ。2016/07/13
ずんだ☆
10
〚★★★★★〛ページをめくるのが楽しかったぁ。やめるにやめれない!今まで、苦手と思っていたけど、こういうちょいグロイ?気持ち悪い?のも好きなんだと新たな自分を発見。2016/07/17
Luke
2
おぉー、というような最後の謎を秘めた物語。もっと集中して読んでいたら、謎の正体を推理できたかも…。 引き込まれる場面は引き込まれるけれど、どこか行動描写メインな感じ。 脳の中で文章を追ってどういう格好してるんだ?あっちが上でこっちが下で腕を回して…というふうに正確に再現しようとしてしまうせいか、通常であれば流れるように想像できる場面が、かくかくしてしまい、長時間読み続けるのがきつかったかも。 内容的には面白かった。 しかし、シリーズものだったとは…。2016/08/31
ユリ
2
上巻を読んだあと止まらずに一気読み。三連休で良かった。読了感は非常にヘビーでしばらくごはんは要らないかな的な。気持ちの余裕があるときにしか読めない本。2016/07/17
そねこ
1
下巻に入り、どんどん話が佳境になってきた時。ついにアリッサの秘密が露わになる。それは本にも知り得なかった、呪いだった。作者はティムバートン氏のアリス・イン・ワンダーランドにインスパイアされたというだけあって、世界観ば抜群であった。ただ、異性との関係に関しては、外国人ならではの感性かな。面白かった。2016/09/12