内容説明
現代詩の変容と拡散の時代に継続された潔癖な反攻その傷痕としての言語を抒情の深みへと解放する終わりなき詩学の累積。神話的な第1詩集『償われた者の伝記のために』から25年未刊2詩集を含む流動的な集成。
目次
詩集 償われた者の伝記のために
詩集 封印
未刊詩集 鹿のゆくえ
詩集 われらを生かしめる者はどこか
詩集 アミとわたし
未刊詩集 形式は反動の階級に属している
詩集 2000光年のコノテーション
詩集 君の時代の貴重な作家が死んだ朝に君が書いた幼い詩の復習
初期詩篇
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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3
硬質な論理と倫理による抒情詩。2018/06/04
s_i
1
アッタマよさそー!2012/06/29
桜井夕也
0
勉強のために。2014/06/15
飯沼ふるい
0
いったいどうすればいいのかわからない
おまるたろう
0
初期の難解な「封印」や「償われた者の伝記のために」から代表作「われらを生かしめる者はどこか」までは、1968年の、階級闘争の気風である。他方で、「アミとわたし」では、どこかチャーミングなイメージの結晶物(女の子っぽさ!)を提示しており、軽やかで楽しい。個人的に一番好きな「2000光年のコノテーション」以降は「詩の為の詩」然とした、みずみずしさが後退して、まるで映画のようにぐっと物語性が高くなる。2018/07/11