出版社内容情報
本書は、両国から5人ずつ、総勢10人の政治学者が参加した日本とロシアの研究の集いから生まれた成果のひとつである。
日本とロシアは多くの意味で対極をなしていると広く考えられているが、
相互理解を深めようとする意識はどちらの国でも着実に高まっている。
本書は、両国から5人ずつ、総勢10人の政治学者が参加した日本とロシアの研究の集いから生まれた成果のひとつである。
内容説明
日本とロシアは多くの意味で、対極にある国のたくさんの組み合わせのひとつだと広く考えられている。たとえば、日本は民主主義政治、市場志向経済、「ハト派」外交であるのに対して、ロシアは権威主義政治、管理主義経済、「タカ派」外交である。現状の鋭い分析と今後の展望を探る―日ロの代表的政治学者による画期的な成果!
目次
第1章 日本とロシア―国内政治と外交政策
第2章 日本の政治―リーダー、政党、経済政策(振り子の政治;混乱状態の政党)
第3章 ロシアの政治―リーダー、大統領府、前進政治(不安定な政治;専制政治と多元性)
第4章 日本とロシアの経済(経済が重要だ;近代化の政治)
第5章 日本の外交政策―「国際社会におけるふさわしい立場を探して」(協調の継続;形成途上の外交政策)
第6章 ロシアの外交政策―ロシアよ、東へ進め?(大統領府の場当たり政策;実利的現実主義)
著者等紹介
猪口孝[イノグチタカシ]
政治学博士(マサチューセッツ工科大学)、東京大学名誉教授、新潟県立大学学長。専門は日本の政治と国際関係で、英語と日本語で100冊以上の著書があり、論文を多数発表している。「アジア・バロメーター」プロジェクトを主導し、英文学術誌Japanese Journal of Political Science(Cambridge University Press,1999‐)とInternational Relations of the Asia‐Pacific(Oxford University Press,2000‐)を編集長として創立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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