内容説明
二つの日付のあいだをゆれ動く、文字、そしてわたしという幽霊―。いまここで喪われてゆく、かけがえのない瞬間に、通り過ぎた時間と降り積もる記憶が瞬く。もっとも微弱な生動から、在ることの“遠さ”へと到来する言葉たち。
目次
祈り
言葉が薄い羽音を鳴らした
立ち去ったものの息にふれて
(あなたの)、文字の瞳が、うれしい
九月の椅子
…ただこの影を通過させようとして、この夜に*
…ただこの影を通過させようとして、この夜に**
こことよそ
暗い庭
残響の声〔ほか〕
二つの日付のあいだをゆれ動く、文字、そしてわたしという幽霊―。いまここで喪われてゆく、かけがえのない瞬間に、通り過ぎた時間と降り積もる記憶が瞬く。もっとも微弱な生動から、在ることの“遠さ”へと到来する言葉たち。
祈り
言葉が薄い羽音を鳴らした
立ち去ったものの息にふれて
(あなたの)、文字の瞳が、うれしい
九月の椅子
…ただこの影を通過させようとして、この夜に*
…ただこの影を通過させようとして、この夜に**
こことよそ
暗い庭
残響の声〔ほか〕