出版社内容情報
カタストロフの後で
ガソリンが切れるか、命が切れるか、心が切れるか、時が切れるか、道が切れるか、俺はまた、一個の憤怒と激情となって、海へと向かうのか。悔しい、悔しい、悔しい、海へ、悔しい、海へ、海へ。
太平洋へ。
激怒する、悲憤する、嗚咽する魂よ。海へ。
海原よ、汝は炎。潮凪よ、汝は炎。水平線、空と海を切り分けよ。黎明。一艘の帆船。
明けない夜は無い。
(「詩の礫」)
「 “フクシマハ フネノハネダ”ト、小聲が叫(おら)ぶ………。和合亮一のtwitterは、「やせた牛」の生靈(ショウリョウ)だった」(吉増剛造)。
東日本大震災で亀裂の走った「無人」に言葉の礫を投げつける。『詩の礫』『詩ノ黙礼』『詩の邂逅』『廃炉詩篇』を凝縮、億年の未来に差し出すドキュメント。
解説=藤井貞和、柳美里、大友良英、山内功一郎
和合亮一[ワゴウリョウイチ]
著・文・その他
内容説明
東日本大震災で亀裂の走った「無人」に言葉の礫を投げつける。『詩の礫』『詩ノ黙礼』『詩の邂逅』『廃炉詩篇』を凝縮、億年の未来に差し出すドキュメント。
目次
詩集『詩の礫』から
詩集『詩ノ黙礼』から
詩集『詩の邂逅』から
詩集『廃炉詩篇』から
散文
作品論・詩人論
著者等紹介
和合亮一[ワゴウリョウイチ]
1968年福島県福島市生まれ。福島大学卒業。東日本大震災の直後からツイッター上で「詩の礫」を発表し反響を呼ぶ。詩集に『AFTER』(98年、中原中也賞)、『地球頭脳詩篇』(05年、晩翠賞)、『詩の礫』(仏語版がニュンク・ポエトリー・レビュー賞受賞)など。震災後の福島の文化を発信するプロジェクトや合唱曲の作詞、国内外の詩祭への出演など幅広く活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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