現代詩文庫<br> 川田絢音詩集

現代詩文庫
川田絢音詩集

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  • サイズ B6判/ページ数 157p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784783708896
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0392

内容説明

今日の代表的詩人を網羅し時代の言葉の可能性を最も遠くまで展望した最大かつ最高度の詩集シリーズ。既刊詩集の全て、数多くの未刊詩篇を収録。主要詩論、クリティック、エッセイなどを収録。多彩な書き下し作品論、詩人論を併録。

目次

詩集〈空の時間〉全篇
詩集〈ピサ通り〉全篇
詩集〈悲鳴〉全篇
詩集〈サーカスの夜〉全篇
詩集〈朝のカフェ〉全篇
散文・オブジェ〈空中楼閣夢のノート〉全篇
作品論(川田絢音小感=中村稔;異邦の人=正津勉;光はいつももっと何処かへ=平出隆)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

fishdeleuze

24
処女詩集『空の時間』は衝撃的だった。短い詩のなかに、読むと、くっきりとした色彩やイメージが残る。目の前で景色を眺めているかのような強度で。だからといって、写実的というのでもなく、あえていえば言葉という色彩で絵を書きなぐっているような激しさを感じた。生をえぐりとって書いているようだ。時がたつにつれ、散文詩へ移行する。激烈なエネルギーは影を潜め、静かな表現が多くなるが、それでもときおり鋭利なナイフを突きつけられているような驚きを覚えた。 2015/12/01

若布酒まちゃひこ/びんた

20
川田絢音はいわゆる「言外の感覚の発露」としてことばを使っていたというかんじがなく、むしろ、徹底して理性的な構築意識をもって詩作をおこなっていたようにかんじた。時系列のあとの方に書かれたものたちにはその傾向が強く、街や生活といったように対象もそもそも具体的だ。しかし、そう読むと「空の時間」がますます魅力的にうつる。こういったことばだけを読めるというぜいたくは、そんなにあったものじゃない。2015/06/23

みねたか

15
孤独あるいは何にも属さない感覚。隔絶あるいは切り離され誰からも見えなくなる感覚。 雑踏で、列車の中で、ふとした関わりの中で、あるいは眠る男の傍らでも。 生への焦燥、満たされない、あるいは暗部に引き込まれる感覚。 全編にわたり、息苦しい緊張感。突き刺さるような言葉。異郷を舞台とするせいもあってか、言葉は古びることなく、鋭く輝いている。2016/11/09

SIGERU

6
「青空に近い広場で 好きな人をひとりずつ 広場に立たせるように思い浮かべていて 酢みたいなものがこみあげた ここで みんなに 犯されたい」(「グエル公園」)。表紙にもこの一節が再掲されていて、なかなかに衝撃的だ。読者に「えっ?」と思わせ立ち止まらせる刺戟性は、確信犯的な戦略なのかもしれない。川田絢音は、イタリアなど異郷を放浪し、奔放な男女経験を重ねつつ詩作する特異点な女性詩人である。本書は、思潮社の現代詩文庫122として1994年に刊行された。2017/02/19

Kamogawawalker

5
来し方をかたどり、さらにその杳として知れぬ行く末を照らすよすがとして、川田さんにとって詩があったのかもしれないと思いました。異国にあっても、いや、どこに身を置こうとも、言葉ひとつを携え、また携えることでしか生きないと決めたかのような覚悟が、ほの見えるように感じました。詩人とは、そのような人のことをいうのかもしれません。2013/09/17

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