現代詩文庫<br> 平出隆詩集

現代詩文庫
平出隆詩集

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  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784783708650
  • NDC分類 911.56
  • Cコード C0039

内容説明

既刊詩集・未刊詩篇の全部または殆ど収録。主要詩論・エッセイ・自伝などを収録。書きおろしの作品・詩人論を併録。

目次

未刊詩集「花嫁」全篇
詩集「旅籠屋」から
詩集「胡桃の戦意のために」全篇
詩集「若い整骨師の肖像」全篇
詩集「家の録閃光」全篇
未刊詩篇
評論・エッセイ(破船のゆくえ;断章;攻撃の切尖;原っぱの祝祭)
作品論(平出隆論;平出隆『胡桃の戦意のために』;この完璧の鈴をふれ)
詩人論(ある純粋;オン・ザ・フライ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ULTRA LUCKY SEVEN

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言葉が速い。だからじっくりと読んだ方がいい。でも、速いというのは速度のことではない。流れる速度はとても穏やかで遅いのだが、速いのだ。2010/09/14

刻青

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まずその難解さよりも、語り口の瑞々しさが目立つ。新鮮な言葉たちは、その並びを見ているだけで爽やかな気分にさせられる。「胡桃の戦意のために」は絶品。ごく微々たるものが、繊細なままでどこまでも広がっていく。ここまで散文で言葉から離れて、「詩」に近づける詩人は本当に稀有だろう。言葉の意味から音へと近づき、詩そのものに迫る言葉、硬質な繊細さ、胡桃のごとく、素晴らしい。 「詩句はこなごなの支配。そんなことにさえ、忌避するばかりで過ごす神経は、この薄墨の懸崖を立ち去るがいい。かけらは触れる手を切るだろう。」2021/12/08

 

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再読。平出隆にしても、稲川方人にしても、もしかしたら荒川洋治も戦後詩からの脱却という問題意識として読まれてきた(もちろん、稲川はそれに対して自分は違うと言うのだけど)彼が私淑したのもモダニズム詩以前の伊良子清白であることにも現れている。ある意味では初期から一貫して詩についての詩という円環構造を持っていることを指摘することは容易であろう。それは、胡桃の中の空洞のように徹底的にミニマムな、あるいは良くも悪くも強度を持った小宇宙を作り上げようとしたと言える。それに息苦しさを感じるかどうかだとは同時に思う。2021/09/05

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