感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
misui
4
若いエネルギーに任せて、狂気やリビドーや諧謔、そして一抹の憂いを込めて突き進む猥雑な歩行。何が書かれているかというよりこの激しい身振り手振りそのものに刻印された時代の空気を味わうべきだろう。詩誌「ドラムカン」の創立に参加しているとのことで、この肉体性を前面に押し出した猥雑さは周囲にもある程度共有されていたのでは。ジャズやビートの影響も?2014/07/17
cobalt
3
「史乃命」を。2023/08/16
桜井晴也
0
孕みたい孕みたい馬鹿なほど2009/04/07
0
再読。素晴らしい。読み返してみて如何に自分がいい加減に読んでいたのか痛感する。吉増剛造の初期作品は今では、やはり年月の重みに耐えられないと思うが、岡田隆彦は今こそ新鮮に読めるのではないか。松本圭二が愚痴っていたように「続・岡田隆彦詩集」を出すべきではないかとも思う。ドゥルーズがどこかで言ったアルコール中毒の美しさとやぶれかぶれの散文的崩壊の後期詩群を文庫で読めればいいのにとも思う。いや、今は、「夏を はかる唇」を読もう。この悲しくも美しい詩群を読もう。詩人の成熟なんてものは信じない。2021/09/09