現代詩文庫<br> 岡田隆彦詩集

現代詩文庫
岡田隆彦詩集

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  • サイズ B6判/ページ数 173p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784783707295
  • NDC分類 911.56

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

163
どこに辿り着くかわからない。ただこれらの詩を読むと、自分の幼児的な感情や感覚が何か別の確かな思考・リズムに変換される気がする。《ひとつの難路でさえも あるならば/おれたちは無辺な醜悪にただれながらも/いたるところに見える幻光にむかって/うごめき 接近していく われらの力で/出口から一歩進んで/いかなる苦渋も快い透徹たりうるか》…「われらの力」という詩は何かに〝なる〟ことを歌っているように思えた。何かに〝なる〟ために《ひとつの難路・でさえも・あるならば》という仮定のリズムに身を委ねる。クールな昂揚を感じる。2026/03/01

夜間飛行

155
《村のあぜ道では/鉱泉からあがったおかみさんが/蛇のような方言をとなえて/おまえの童貞とおれの処女を/食べようとモンペをぬいだ(略)おまえはついにこのしめった地方の俯瞰を/はらんでしまったのか 巨大な裸形を/おれの山におおいかぶせた/子宮のホルンはたからかに鳴って錯綜し/波荒い日本海の朝を/父祖の河にあけぼのを招いた(略)だが おれはあまりに豊かな歌を聴きながら/わいせつな少年のように/不安な義眼をはめて/おまえのいない裏町を通りぬけてくる》…この人の詩は一見難解そうだけれど、まっすぐ大らかな所が好きだ。2026/03/04

夜間飛行

141
第二詩集『史乃命』より。《マアレ マーレ 朱いアカイ陽のヒノ/茎クキ 朝のアサノ海ウミ マアレ 海に/ふりまけ ふりまけ 天へ伸びる手で/ふりまけ 巨きい苦しみのなかに》言葉が通過してくる歓びと苦しみ。《(そんなに吸いこむなよ)おまえの脚腰 平たいおなかは どこかの始源がのこした壁の羅列して敷きつめぬかれた青いトビ魚や鳳の絵のなかに 活きているのだよ》…始源がのこした壁の「青いトビ魚や鳳」は永遠の生命を持つにせよ、おまえの脚腰やおなかが絵の中に「活きて」いるのは矛盾だ。「吸いこむなよ」は可笑しくも哀しい。2026/03/12

魚京童!

10
夢の種だった 銅貨にも似ていたが2025/12/26

misui

6
若いエネルギーに任せて、狂気やリビドーや諧謔、そして一抹の憂いを込めて突き進む猥雑な歩行。何が書かれているかというよりこの激しい身振り手振りそのものに刻印された時代の空気を味わうべきだろう。詩誌「ドラムカン」の創立に参加しているとのことで、この肉体性を前面に押し出した猥雑さは周囲にもある程度共有されていたのでは。ジャズやビートの影響も?2014/07/17

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