内容説明
現在と同じくらい明確な過去、過去と同じくらい当てどない現在。焦点のずれた写真のような生の時間のメモリーを、断言と言い澱みを交えつつ詩の中に突き刺してゆく。「センターフライを追って後退」する詩人が来歴と日常の中にふたたび夏の光と音と光景を奪取するために綾なされた繊細で柔軟な抒情詩群。
現在と同じくらい明確な過去、過去と同じくらい当てどない現在。焦点のずれた写真のような生の時間のメモリーを、断言と言い澱みを交えつつ詩の中に突き刺してゆく。「センターフライを追って後退」する詩人が来歴と日常の中にふたたび夏の光と音と光景を奪取するために綾なされた繊細で柔軟な抒情詩群。