内容説明
フランス19世紀末におけるキリスト像の表象、その変容をロマン主義時代にまで遡り、精緻に読み解く。
目次
第1部 永遠の福音書の夢想―ロマン主義のキリスト(イデアリスト・イエス―エルネスト・ルナン;正義の原理としての「永遠のキリスト」、そして“女性の世界”の表現であるイエス―ジュール・ミシュレ;キリスト像の世俗化―サンドとユゴー)
第2部 貧者キリスト―世紀末神秘主義のキリスト(貧者から「貧者」へ―エルネスト・エロー;ブルジョワに対峙する「貧者」―レオン・ブロワ)
第3部 “改宗”と芸術の彼方(「神の屍骸」―J.K.ユイスマンス;キリスト‐恋人なる神―ポール・ヴェルレーヌ)
著者等紹介
江島泰子[エシマヤスコ]
1956年東京に生まれる。奈良女子大学卒業。筑波大学大学院修士課程を経て、リヨン第二大学博士課程修了。現在奥羽大学文学部助教授。19世紀フランス文学専攻
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