内容説明
本書では、粒子設計技術を、分子レベルでの設計、単一粒子レベルでの設計、集合粒子レベルでの設計(粒子加工)とに分けて論じることにした。具体的には、分子レベルからの設計では、結晶形(多形)、分子複合体(包接化合物)、固体分散体を取り上げた。粒子レベルでの設計では、粉砕(混合粉砕)を中心に、さらに、1次粒子と2次粒子の同時設計法として、球形晶析法を取り上げた。集合粒子(2次粒子)レベルの設計では、メカニカルプロセスによる粒子の複合化、2軸エクストルーダー法による、ノンソルベント粒子加工技術、ソルベント共存下での造粒(流動層法、噴霧乾燥法)、コーティング、マイクロカプセル化技術を取り上げた。さらに、粒子設計の目的の1つである、素材、製剤開発への展開について、例を挙げながら解説をした。粒子複合化法による、セラミックス、トナーの開発、電子材料として、テープの設計と評価、農薬・医薬品では、中空粒子を利用した浮遊性製剤の開発、DDS(薬物送達システム)として、生体分解性マイクロカプセルの開発などを取り上げた。最後に、粒子設計の処方と操作の標準化について、医薬品の細粒と顆粒の製造を取り上げた。
目次
第1章 はじめに
第2章 分子レベルからの設計
第3章 粒子設計
第4章 粒子加工
第5章 粒子設計、粒子加工による素材・製剤開発
第6章 粒子設計における標準処方
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