ライプニッツと造園革命―ヘレンハウゼン、ヴェルサイユと葉っぱの哲学

個数:
  • ポイントキャンペーン

ライプニッツと造園革命―ヘレンハウゼン、ヴェルサイユと葉っぱの哲学

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年04月30日 22時36分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 199p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784782801772
  • NDC分類 134.1
  • Cコード C1010

内容説明

偉大なる哲学者ゴットフリート・ヴィルヘルム・ライプニッツが庭園という制度に重大な動機を与えていたとは、周知のことではなかった。ライプニッツが“自然と人工”をめぐる観念を抽出したのは、ハノーファの有名なヘレンハウゼン・バロック庭園における庭園形成からだという。本書は、18世紀風景式庭園の席捲をもっと“造園革命”とする文化史の常識を転倒させようという。風景式庭園のなだらかにカーブする遊歩道に認められてきた自由の思想は、バロック庭園の輻輳した幾何学にこそある、幾何学こそが本来の庭園革命なのだと。

目次

1 ヘレンハウゼン大庭園(主役たち:ゾフィー、ライプニッツ、ゾフィー・シャルロッテ;ヘレンハウゼン大庭園の史的階梯;ウード・フォン・アルフェンスレーベンと研究の開始;バロック庭園と風景式庭園の狭間にいるライプニッツ)
2 ヘレンハウゼンにおけるライプニッツの活躍(実用、対話、省察;運河計画(1695‐1696)
大噴水の象徴学と造営(1701‐1720))
3 ライプニッツのヘレンハウゼン・フィロゾフィー(識別不能原理;ヴェルサイユと内在的な無限性;逸脱術(Die Kunst der Abweichung)
モナドロジーの図化)
4 バロック庭園の現代性(風景式庭園の抱えた数々のパラドックス;多孔性バロック庭園;幾何学の自然らしさ;ルクレーティウスの雲)

著者等紹介

ブレーデカンプ,ホルスト[ブレーデカンプ,ホルスト] [Bredekamp,Horst]
1947年生まれ。1993年以後フンボルト大学芸術史教授、2003年以降ベルリン科学院永年フェロウ。その他プリンストン大学、ゲッティ・センター、ブダペスト・コレギウムのフェロウを歴任。偶像破壊運動の研究を皮切りに、ボマルツォ怪物庭園、ボッティチェッリ、カルチョ、コレクションなどルネサンス研究とともに、ガリレイ・ホッブス・ライプニッツという思想家を巡って近代西欧思想史の読み替えに図像解読という独特の手法を用いて、高い評価を得ている

原研二[ハラケンジ]
1978年東京大学人文科学科大学院独文学博士課程中退。名古屋大学教養部ドイツ語講師。1981年ウィーン大学人文学部演劇学科留学(1983・9帰国)。1986年東京都立大学人文学部独文学研究室助教授。1996年東京都立大学人文学部独文学研究室教授。2007年大妻女子大学比較文化学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

毒モナカジャンボ

0
「18世紀の造園革命により共和的な風景式庭園が主流になり、支配的で君主的なバロック式庭園は旧弊なものとなった」という通説に異議を唱える本。特にヘレンハウゼン庭園の改築におけるライプニッツの活躍に注目がなされる。頑なに運河を延長させたがるライプニッツかわいい。識別不能原理を体現するため一見幾何的に等しく見える庭園には細かな差異がわざわざデザインされていた。庭園はエピクロス以来哲学の場でありその表現でもある。風景式庭園が自然に見えるよう人工的に境界を設定し技術がふんだんに使われるというのはそう。2019/03/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8174308
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。