内容説明
「読書するということは活字を追うことであり、活字を追うというのは活字によって組み立てられた世界を共有しようという試みである」本と共に人生を歩んできた著者の心に刻まれた作品、作家、言葉を通して説く本のある日常の大切さを明瞭軽快に綴る文藝随筆。
目次
かえらざるもの
万太郎の俳句
他力の美学―柳宗悦「民芸の美」をめぐって
活字離れ
神吉拓郎味覚文学の名作―二ノ橋柳亭
持病の意識
神楽坂「田原屋」が消えた
味噌の味、醤油の味
贋グルメ伝
火野葦平『中津隊』〔ほか〕
著者等紹介
大河内昭爾[オオコウチショウジ]
1928年鹿児島県生まれ。本籍宮崎県。1953年早稲田大学第一文学部卒業。武蔵野大学名誉教授。1988年~1996年同学長。文芸評論家。「季刊文科」編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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