内容説明
人体解剖学は「正常な形態構造」を研究する学問とある。本書においては、何が「正常な形態構造」なのかということに注目する。まず、生体力学にもとづいて筋骨格系が作る非対称性の形から形態的特性や筋力的特性をとらえる。次に力学的な相互関係によって起こる姿勢(形)や動作の異常を作る筋機能の左右を比較検査する。そして生体力学的機能を不安定にする筋機能の左右差を特定する方法を提示する。また、筋機能の左右を対称性に機能させる合目性をもって有効化させる方法を提示する。
目次
第1章 健康の原点は解剖学的基本の肢位にあり(〓(しん)相療方の概要
健康のときの基本の形
筋骨格系は左右対称の形
体幹・四肢と生体力学)
第2章 からだの変形は不調になるという概念(不調の原因は手足にあり;手足の左右差と構造の変形;手足の左右差と構造の変形;手足の左右差と脊柱の病変;健康との関わり)
第3章 手足の検査とからだの変形(検査の目的;検査の方法;静止姿位における形の左右差;からだの変形と脊柱;脊柱部の関節と運動の関連;手足の検査から原因の特定)
第4章 〓(しん)相療方は解剖学的基本の肢位を作る(〓(しん)相療方の目的
〓(しん)相療方の意義
〓(しん)相療法は手足を治す
解剖学的基本の形と復元法)
著者等紹介
林宗駛[ハヤシシュウジ]
〓(しん)相方之会主宰。身体が左右対称性の「形」にあるとき、重心軸が安定し、フィードバック機構が最も有効に作用することに着目。これこそが健康の原則であるとして「形之医学」理論と復元手法を確立。1981年から公開セミナーを開催して後進の育成に努めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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