内容説明
現代の暮らしに甦る民家。全国各地で、さまざまな想いをこめて再生された民家が一冊の本となりました。たたずまいの美しさ、住まいとしてのあたたか味、自然素材のよさ…。スローライフやほんもの志向のなかで、日本の気候風土が育てた民家が見直されてきています。取り壊されようとしている民家を救い、再生への取り組みを支援する全国的なネットワークとして、日本民家再生リサイクル協会が誕生して7年。その広範な活動のなかから生まれた再生事例です。民家園に文化財として保存される民家でなく、現在の暮らしに合った民家再生のあり方を求めてさまざまな提案がなされています。再生手法や再生技術にもそれぞれ違いや特徴があります。
目次
移築再生(新潟の家―かつて移築の中座敷を再び移築;石弧庵―「木が石になるまで」の気概で継承 ほか)
現地再生(河辺邸―トップライトから光を取り込む;伊吹山麓の家―江戸、明治、平成の木で再生 ほか)
古材利用(奥田邸―シックハウスのない古材利用の家;親水公園の住まい―マンション改装に古材を利用 ほか)
店舗(茶房ぎゃらりー花野―水面に映る漆喰壁の茶房;桟敷茶屋―まちづくりで空家を甘味処に ほか)