内容説明
本書は、ドイツ法を手掛かりに、事業者による市場支配力の濫用に対する規制の法理を探究したものである。
目次
緒論 問題の所在と構成
総論 市場支配力の濫用とその規制（市場支配力の濫用；市場で有力な地位を有する事業者による差別と妨害；各規定の相互関係と比較）
各論 基本法理の展開（不当廉売行為に対する規制；企業結合規制―ヨーロッパ結合規制の運用状況；不可欠施設の法理）
終論 わが国独占禁止法への示唆（審・判決にみる「競争の実質的制限」；学説の状況；検討；結語）
著者等紹介
田中裕明［タナカヒロアキ］
昭和３２年（１９５７年）名古屋市に生まれる。昭和５６年（１９８１年）南山大学法学部卒業。昭和６０年（１９８５年）一橋大学大学院法学研究科経済法専攻修士課程修了。昭和６３年（１９８８年）一橋大学大学院法学研究科経済法専攻博士後期過程単位取得満期退学。同年、追手門学院大学経済学部専任講師。平成５年（１９９３年）同助教授、ドイツ連邦共和国ミュンスター大学国際経済法研究所客員教授。平成７年（１９９５年）追手門学院大学経営学部助教授。平成１１年（１９９９年）愛知県立大学外国語学部ドイツ学科助教授（現在に至る）
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