出版社内容情報
農林水産省は、平成23年までに主要な産地2000箇所のGAP導入を掲げている。平成19年末には580箇所余りの導入が進んでいるがこれからが本番である。本書は営農指導員、農業改良普及員を対象として、GAP導入の手順を分かりやすく解説したものである。消費者との信頼確保のためにも適切な農場管理は必須であり、農産物の輸出にもGAP取得は世界の流れである。GAPの導入に本書の活用を勧めたい。
GAP概論/GAPの実践/GAP導入の手順/GAPの実践のための資料/GAPで使われる言葉の説明
田上 隆一[タガミリュウイチ]
著・文・その他
内容説明
GAPとは、複雑で高度な農業生産システムの全体を見通して、厳格な食品衛生規準や、高度な環境保全技術に基づいて生産活動を行い、恒常的に経営改善を実行して行く農業管理システム。本書では、GAP普及センターが、営農指導員や農業改良普及員を対象に実施している「GAP指導者養成講座」のカリキュラムに従って、その講義内容を判りやすく書き下ろした。用語の解説も充実させている。
目次
GAP概論(農産物流通の構造変化―流通全体で求められる食品安全;なぜ、今GAPなのか―適切な農場管理とGAPの認証 ほか)
GAPの実践(GAPの実践にむけて;リスク検討と是正のポイント ほか)
GAP導入の手順(農場管理規則の作成;農場管理マニュアルの事例 ほか)
GAPの実践のための資料(農薬安全使用ガイド;一般衛生管理ガイド ほか)
GAPで使われる言葉の説明
著者等紹介
田上隆一[タガミリュウイチ]
1975法政大学経営学部卒、1975‐1991茨城県関城町農業協同組合で共済課長、電算課長、管理課長、企画管理室長等。1989農業情報利用研究会(現農業情報学会)設立に参画、事務局長(現在副会長)、農業情報ネットワーク全国大会(1989より毎年開催)を企画・運営。1991‐1992(社)日本農村情報システム協会で情報システム部次長、1993村ネット(有)創設(現(株)AGIC)。1995農業インターネットセンター設立、病害虫防除支援DB、作付栽培管理システム、IP農業生産システム、青果物流通経路管理システム等を開発。2003食品トレーサビリティシステム標準化推進協議会設立(副会長)、2005年JGAI(Japan Good Agricultural Initiative)設立、2006NPO法人化し、NPO法人日本GAP協会で理事長に。2007東京農大非常勤講師、2008(株)AGICの中にGAP普及センター設立、GAP指導員養成と生産現場のGAP普及に注力。農業情報学会、日本農業気象学会、システム農学会に所属。CIGR世界会議特別貢献賞(2000)、農業情報学会賞(2003)、農業情報学会功労賞(2008)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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