内容説明
大学ではじめて学ぶ方のための児童心理学の教科書。現代の児童の心理を理解するため、まず著者の行った調査研究の結果を報告することによって、児童の生活の実態やものの考え方の特徴を浮き彫りにします。次いで、児童のパーソナリティの発達に焦点を当て、性格の形成、自己の発達、思いやりや道徳性の発達について考えていきます。最後に、近年問題となっている不登校、いじめ、学級崩壊や、家庭における虐待などについて理解を深め、家庭や学校、地域社会による対応や予防の可能性について展望します。
目次
序論 発達研究の課題と方法
1部 小学生の生活実態とものの考え方(家庭生活;日常生活の実態;小学生のものの考え方)
2部 パーソナリティの発達(性格の形成;自己の発達;思いやりの形成;道徳性の発達;攻撃行動)
3部 不適応行動の理解と対応・予防(ストレスと不適応行動;不登校;いじめ;学級崩壊:児童虐待;ソーシャル・サポート)
著者等紹介
森下正康[モリシタマサヤス]
1965年京都大学文学部(心理学専攻)卒業。1970年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。和歌山大学教授を経て、京都女子大学発達教育学部教授、博士(教育心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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