内容説明
本書は、「最新の学習心理学のもっとも簡明な教科書」の改訂版です。実際の講義で提起された疑問や意見を参考に、随所に変更や補足を施し、適宜近年の研究を追加しました。特に、近年進展の著しい動物におけるエピソード記憶やメタ記憶の行動的研究に焦点をあて、新たな章を設けました。入門から応用にまで活用できる、決定版ともいえる一冊です。
目次
1章 「学習」について学ぶ
2章 馴化と鋭敏化
3章 古典的条件づけ1:基本的特徴
4章 古典的条件づけ2:信号機能
5章 古典的条件づけ3:学習の内容と発現システム
6章 オペラント条件づけ1:基礎
7章 オペラント条件づけ2:強化・消去と罰・強化スケジュール
8章 オペラント条件づけ3:刺激性制御―弁別と般化
9章 概念学習・観察学習・問題解決
10章 記憶と学習
11章 エピソード記憶とメタ記憶
著者等紹介
実森正子[ジツモリマサコ]
1972年千葉大学人文学部(心理学専攻)卒業。1977年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程(心理学専攻)満期退学。現在、千葉大学名誉教授。文学博士
中島定彦[ナカジマサダヒコ]
1988年上智大学文学部心理学科卒業。1993年慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程(心理学専攻)満期退学。現在、関西学院大学文学部教授。博士(心理学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なこ
4
刺激と反応(行動)の関係性について知ることで、人の基本的な行動を噛み砕いて理解したり、行動変容に向けての介入が出来るのだなと思った。特に罰の与え方、罰の副作用は面白かった。罰のつもりが実は正の強化になっていたり、馴化や恐怖反応による不適応行動を引き起こしたりするリスクもある。また、回避行動の消去は、反応の有無に関わらず嫌悪刺激を与えると急速に消去できるのも驚き。強化にも色々種類があるため、それぞれの特徴を掴んで行動に落し込めば、効果的に欲しい習慣が身に付きそう。2023/04/25
Jey.P.
0
条件づけや記憶など学習に関する教科書 古典的条件づけとオペラント条件付けに関して詳しく知りたくて読んだ 後半は再読しないと十分理解してなさそう2021/11/19