出版社内容情報
山本コウタロー[ヤマモトコウタロー]
著・文・その他
内容説明
吉田拓郎の出現は衝撃だった。「イメージの歌」で登場、「結婚しようよ」「旅の宿から」「人間なんて」と70年代、多くの若者が拓郎の歌に熱狂し、ギターは爆発的に売れ、フォークがメジャーになった。拓郎はどのように時代を創ってきたのか。生い立ち、歌、恋愛、成功と挫折、いきざま…、拓郎とその仲間たちの青春の日々を、「岬めぐり」のヒットを持ち、盟友でもある山本コウタローが一年以上にわたる綿密な取材をもとに書き下ろした名著が35年のときを経て初文庫化。
目次
小さな紳士が恋いこがれた―姉さん先生はもういない
涙の虚弱児の日記―親父がすべてだなんて言いませんよ
お母さん子中学生―パイナップル王子のポップス開眼
高校生無頼帳―トーン・ダイヤモンズ暴れまわる!!
ディランと準ちゃんの衝撃―風に吹かれて、恋をして…
仁義なきサウンド―プレイボーイズ“女と音楽”極道記
スターへの夢破れし―バチェラーズ大奮戦誌
反逆児の叫び―土地に柵する馬鹿がいる
故郷を出てはみたものの―ぼくは何をやってもダメな男です
広島音楽会の帝王―ダウンタウンズ花の血風録
若者の新しい広場を作れ!―わしらのフォーク村
苦闘のプロ新人歌手生活―若干気取った拓郎ちゃん
人気大爆発の真相?―人間なんてラララララララーラ
フォーク界のゴールデン・ボーイ―〈ハブ・ア・ナイス・バディ〉快進撃!
拓郎結婚騒動記―ぼくの髪が肩まで伸びたら
そして拓郎はいま何処へ―人生最大の災難を乗りこえて
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
majiro
18
拓郎を軸にした社会の考察を一橋の卒論のテーマにまでしたという、そして、今度は社会ではなく拓郎そのものにスポットを当てる形で初の著作に仕立て上げたという、山本コウタローの吉田拓郎へのこだわりと熱い想い。堪能しました〜。2016/09/24
ワンタン
4
実際に読んだのは文庫化される前の単行本。出版された当時読んで、フォーク歌手としてデビューする前ロックバンドとしても相当いいセンいってたこと、バンドが解散した後広島フォーク村で飛び抜けたスターだったことなど断片的にけっこう覚えていたが、それこそ40年ぶりぐらいに読み返して、やっぱり突出した才能だったんだなと感じた。2019/07/28
zzfog
2
読み終わったら著者の訃報。合掌2022/07/12
mawaji
2
関係者の証言を交えた生立ちからデビューまでの様子が特に興味深く思いました。ディラン好きでも、最初はやはりビートルズのコピーをしていたのですね。山本コウタロー氏の文章もとても読みやすかったです。2010/04/25
loopwarp
2
35年前に出た本の文庫化。巻頭の写真が若い。2009/12/14