出版社内容情報
高部大問[タカベダイモン]
著・文・その他
内容説明
犯行の凶器は、「夢」でした。タチの悪い悪意無き共犯者たちによる「夢を持て」の大合唱。その陰に隠れて黙殺されてきたドリーム・ハラスメントという実態。数々のインタビュー・文献調査から浮き彫りになったのは、夢を持てずに苦しむ直接的被害者と、意外な間接的被害者の存在。誰も夢から逃れられないのに、誰も夢の持ち方は教えてくれない。夢に支配されない生き方も提示されない。只々「夢は善」と妄信させるだけ。夢を持てないとヒトは死ぬのか。そんなにも社会は生きづらいのか。教育関係者自らが、教育界の長年のタブーをえぐり出す。
目次
第1章 夢に食い殺される若者たち(どこへ行っても夢まみれの社会;夢はただの後付け物語;夢にねじ曲げられる若者の個性;正解志向と忖度力は当然の帰結)
第2章 職業以外の夢が認められない異常(「夢=職業」という画一的な夢観;曖昧にしてきた夢の定義;職業観の変遷と夢化)
第3章 タチの悪い悪意無き共犯者たち(悪意無き教師と保護者;教師という職業的宿命;教師を動かしたもう1人の犯人;夢は大量生産できなかった日本)
第4章 夢を持たないとヒトは死ぬのか(『夢をかなえるゾウ』の空白地帯;夢を持たない生き方;大きな夢より小さな成功体験)
第5章 それでも夢を持たせたいならば(近くを見よという逆説;夢は宿るもの;実現しても終わりではない夢の続き;夢のある社会への改築こそ大人の仕事)
著者等紹介
高部大問[タカベダイモン]
1986年大阪府生まれ。慶應義塾大学商学部卒。中国留学を経てリクルートに就職。自社の新卒採用や他社採用支援業務などを担当。教師でも人事でもなく、子どもたちを上から目線で評価しない支援を模索すべく、多摩大学の事務職員に転身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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