イースト新書
ノンフィクションは死なない

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 271p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784781650326
  • NDC分類 901.6
  • Cコード C0230

出版社内容情報



佐野眞一[サノシンイチ]
著・文・その他

内容説明

二〇一二年一〇月一九日、「週刊朝日」の連載が初回で打ち切りという異常な事態となった。絶大なる人気を誇り、権勢を振るっていた大阪市長・橋下徹の人物像を通して、当時の未曽有の政治的停滞状況と、言論の置かれた危機的状況を伝えたいという思いからスタートした連載だったが、その裏側では何が起こっていたのか。また、なぜ同じタイミングで当時の東京都知事・猪瀬直樹は、「盗用問題」を暴露したのか。このジャーナリズムの現状にどう立ち向かうべきか。渦中のノンフィクション作家が重い口を開き、すべての疑問に答える。

目次

第1章 「週刊朝日」問題の真相(たった一回での連載中止;「橋下徹」を取り上げた理由 ほか)
第2章 ノンフィクションの流儀(「危機的状況」を乗り越えるには;私のノンフィクションの原点 ほか)
第3章 ノンフィクションの危機(「絵になる人物」のいない時代;「大文字」と「小文字」のノンフィクション ほか)
第4章 ノンフィクション復活への提言(私が『だれが「本」を殺すのか』で伝えたかったこと;出版ビジネスの新しい流れ ほか)
第5章 『佐野眞一が殺したジャーナリズム』の指摘に答える(猪瀬直樹が火をつけた「盗用」問題;「やつ」との因縁 ほか)

著者等紹介

佐野眞一[サノシンイチ]
1947年、東京都生まれ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務などを経てノンフィクション作家に。1997年、『旅する巨人 宮本常一と渋沢敬三』で第28回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。2009年、『甘粕正彦乱心の曠野』で第31回講談社ノンフィクション賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

naobana2

22
【図書館】橋下さんの過去を記事にして問題になった人の本で真相とのこと。真実はどこなのかわかりませんので意見しにくい本ですね。東電OL殺人事件が読みたくなりました。2016/12/04

ヨクト

18
週刊朝日における橋下事件や盗作問題について書かれているが、ぼくはあまり興味がなく、専ら佐野眞一の書くノンフィクション論が読みたかったので読了。ノンフィクション作家の若手が育たないのは困る。けど、いろいろな現場社会を考えると難しいんだろうな。2014/12/14

gtn

13
「週刊朝日」問題について、著者が忸怩たる思いとやるせなさを吐露する。しかし、同和問題と在日問題が同列ではないことを著者は分かっていない。著者の略歴に「東京都生まれ」とあり、その理由が分かった。東日本と西日本とでは同和問題に温度差がある。「東」出身の著者が当該問題に対してどこまでデリケートであったか疑問。2017/12/05

空猫

7
ノンフィクションは普段読まないのですが、色々と話題になっていた事もあり手に取ってみました。「フリーのジャーナリストは必要」「出版業界は人材を育てる体力を失っている」等々、主張は納得できるが、結局騒動への言い訳と言われればそれまでの内容。今になって一冊の新書で謝罪するなら自身が騒動直後に件の市長に説明、抗議するなどすれば連載を中止することはなかったのでは?今は刺されるよりネット上の炎上の方が怖いのか。2015/02/02

たっきー

7
著者の週刊誌の連載が一回で打ち切りになった内情に興味をもって読んだ。今はノンフィクションライターにとって厳しい時代のようで、予算もつかなければ、需要もあまり見込めない。これからは適当にネットで情報を集めたライターが増えたり、読み手も減って、書物を必要としない人が増えるのかなと心配になった。私個人としては、日々のニュースや情報が咀嚼もしないまま、洪水のようにきては流されていくのが普通になっているから、時間をかけてまとめられた事実を掴むためにも、もうちょっとノンフィクションを読んでいきたいと思った。2015/01/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/9029282
  • ご注意事項

最近チェックした商品