出版社内容情報
トーエ・シンメ[トーエシンメ]
著・文・その他
名越健郎[ナゴシケンロウ]
監修
内容説明
世界で最も影響力のある男は、正体不明で面白い!!北方領土、クリミア情勢、米露冷戦、シリア危機。国際ニュースを理解するには、プーチンを知れ!
目次
プロローグ
プーチン以前
若き日々
政治家への道
プーチン大統領誕生
プーチンの政治
プーチンの戦争
プーチンの国家
北方領土・シリア
エピローグ
著者等紹介
トーエ・シンメ[トーエシンメ]
男性向け実話誌などでマンガやイラストなどを描いた後、2012年より構成・ネーム担当として「まんがで学ぶ成功企業の仕事術」の数作品を手がけるほか、まんがで読破シリーズを数作品担当。現在は個人電子出版で独自にパブリックドメインの文学作品をコミック化する「萬画版シリーズ」をAmazonにて展開中
名越健郎[ナゴシケンロウ]
拓殖大学海外事情研究所教授。東京外国語大学ロシア語科卒業後、時事通信入社。外信部、バンコク支局、モスクワ支局勤務。ワシントン支局長、モスクワ支局長、外信部長、編集局次長、仙台支社長等を経て退社。2012年から現職。国際教養大学特任教授、時事総合研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナミのママ
61
2017年発刊なので新しくはないが、ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン氏についてわかりやすく、書かれたコミック。受験期に記憶した以降の世界情勢については、その時々のニュースでは読むがなかなかつながらない。ロシアの人名が覚えにくいこともあり、漫画で書かれたこの本を選んでみた。サラブレッドではない生まれ、KGB出身、長期にわたる政権支配、今やこの名前を見ない日はない。一体どんな人物なのか、彼の目的は何なのか。ロシアの歴史と合わせて興味深い1冊だった。2023/09/12
アキ
35
フォーブス紙世界で最も影響力のある人物No2のプーチン。どのようにして権力のトップになり、その謎すぎる出世の足跡を一緒に働いたドイツ元KGB、サンクトペテルブルグ元市長の妻、ロシアの国際政治学者、パリの女性ジャーナリストへのインタビューで浮き彫りにしようとする試み。ロシア大統領当初は親米路線をとったが、アメリカの態度により反米路線に舵を切り替える。尊敬するのはピヨートル大帝でロシア国家に忠誠を誓う。国民ではなく国家に重きを置く。あくまで強い指導力でロシア国家を牽引する。いかなる犠牲を払おうとも。あーこわ。2018/11/26
オレンジメイツ
30
再読。2017年発刊なので情報が古い部分はあるが今の情勢を知る一助になった。2022/02/27
澤水月
18
89年ベルリン壁崩壊時に4歳だった何も知らないに等しい編集者がプーチン漫画を作るため独、露の元同僚など関係者、学者、市井の人々に取材する体。ヌエのような人物像表すのになかなか生きている。初めは無名の愛国者、KGBでも主流でなかったが傀儡的にエリツィン後継、のちに独裁者というより皇帝=ツァーリ的存在に。参考文献役立つ。監修は拓殖大の名越建郎。未解明部分も多くあるが2004年ベスラン学校占拠での人質の命よりテロリスト殲滅の次第を漫画で読みたかったが2017/12/24
えすてい
15
ロシア政治に関する日本語の本は決して多いとは言い難いし関心も高くはないのが実状。2000年代初頭はいくつかのプーチン本が刊行されたりもしたがあまり長くは続かなかった。ロシアに自由は根付かないという。広大な領土、長く厳しい冬、超多民族に多宗教。絶えず争いが繰り広げられ、救世主の如く強い指導者を待望するも裏では抜け道と不信感と汚職が蔓延り、複雑な気質で統治しにくい国民性。だから自然と国家主義を無意識のうちに希求するのは、日本人には理解しがたいのだと思われ余計にロシアへの無関心を助長してるのは否めないだろう。2020/06/25