出版社内容情報
〈睡眠という人間の営みを文化として捉える! 睡眠文化論の世界へようこそ。〉
〈私たちはいつ、どこで、どのようにして眠り、眠ってきたのか--時間と空間を越えて展開される論文集〉
睡眠は人間の生理的現象だけれど、「食文化」があるように「睡眠文化」という概念のもと学びや知識の提供があってしかるべきではないか--そんな名目のもと、京都大学(2009年~2018年)や立教大学(2009年~)で多様な分野の専門家によって行われたリレー講義を13の論文と4つのコラムで書籍化。寝所の建築史、シェイクスピア劇の眠り、世界の人々がみる夢、文化によって解釈が異なる金縛り、チンパンジーのベッド作りから考察する睡眠の進化……本書を読んでも安眠・快眠効果は得られませんが、深い知的探求・関心を満たしてくれます。
内容説明
立教大学・京都大学の人気講義を書籍化。人間の「睡眠」って面白い。眠らない日本人 寝所建築 平安の光環境 眠りのマンガ 金縛りと文化 避難所の眠りなど13本の論文+コラムを収録。
目次
第1部 睡眠の「歴史と環境」をたどる(日本における寝具の歴史;寝所の建築史―日本住宅における眠りの空間の系譜―;光環境の変遷と日本人の睡眠―千年で変わったこと変わらないこと)
第2部 睡眠を「行動」でとらえる(夢の民族誌―世界の人はどんな夢を見るのか―;日本文学における夢文化の拡がりと非在―その諸相をたどる―;眠れない登場人物、眠りすぎの登場人物―シェイクスピア劇における睡眠の演劇的効果;金縛りと文化―現象は生理学的に規定され、その解釈は文化により彩られる)
第3部 睡眠の「現場」からつたえる(現代人の睡眠行動と睡眠環境―眠りの文化理論へ―;極北の眠り―イヌイトの文化人類学的調査より―;「あとは、寝るだけ」―東日本大震災の避難所から安眠を考える)
第4部 睡眠の「可能性」をさぐる(現代日本社会の病と眠りのナラティヴ;チンパンジーの眠り―進化からみた私たちの睡眠―)
著者等紹介
豊田由貴夫[トヨダユキオ]
立教大学名誉教授/浦和大学教授。東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。専攻は文化人類学。パプアニューギニアを中心とするオセアニア地域を研究対象とするかたわら、睡眠の文化的研究、ディズニーランド研究も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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