出版社内容情報
日本を代表する文豪の名作２作が、この一冊で楽しめる！
偏屈、頑固、わがまま。私たちの身の回りにもいそうな愛すべき変わり者たちの憎めない日常を猫の視点で描いた『吾輩は猫である』。社会に向き合えないまま親の庇護のもとで生きてきた男が、自分を挫折させた心の傷、そして眠らせていた暗くて熱い感情に気づいてしまう『それから』。大文豪・漱石の冷徹な目が描く、人間の愚かさと悲しさ、そしてせつなさを、まんがで一気に読んでみよう！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まるる
1
まず、『我輩は猫である』に登場する猫の絵が可愛らしかった。読んでいて癒された。次に『それから』これは不倫の話であった。当時の不倫に対する罪意識は今よりもかなり強い印象を受けた。2014/08/16
ワタナベ読書愛
0
明治の文豪の代表作2本立て。初期の猫、中期のそれから。小説のダイジェスト版という印象で気軽に読めて、漫画の強みである絵で時代の雰囲気や人物の性格などを想像しやすく工夫している。時代劇やドラマを見るように作品を理解できるので便利な一冊。 漱石のあらましも少しだけ紹介されているが、有名なわりになんと短い作家活動期間。そもそも作家志望ではなかったことや、実生活の苦悩なども垣間見られるようで、漫画の力、おそるべし。話を読み込み、人物の描写がイメージとぴったりで恐れ入り谷の鬼子母神。見てきた？2020/04/14
