出版社内容情報
バラエティ・アートワークス［バラエティアートワークス］
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内容説明
雄略天皇から大伴家持に至るまで、万葉時代のさまざまな和歌を集めた歌集『万葉集』。この時代をふり返ってみると、大陸の脅威を感じはじめた古代日本人の姿があった。激動の時代のなかで人々はどのような想いを歌っていたのか？今なお日本人を惹きつけてやまない、日本文学の原点とも言える名歌の数々を漫画化。
目次
万葉事始め
第一期 初期万葉の時代
第二期 人麻呂の時代
第三期 旅人・憶良の時代
第四期 奈良時代の人びと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
五右衛門
50
読了。旧約聖書に続いて読み終わりました。普段の生活も詩に読むとなんと豊かな表現になるのでしょうか。その解説を読みながらフムフムと なりました。マンガやと読みやすくスンナリ入って来ました。俳句などにも興味津々です。やってみたいです。2022/07/18
ココロココ
20
令和時代に向けて読んでみようと思って、手に取った。本当はビギナーズクラシックを読みたかったのだが、その前にと。ロマンチックな歌もあったが、貧窮問答歌のような貧困の歌もあった。桜の花よりも、梅の花を使った歌の方が多いとのこと。私も桜よりも梅の方が好きなので、風情があって良かった。次は、ビギナーズクラシックに挑戦したい。2019/04/20
Greatzebra
19
令和を迎えるにあたり、手っ取り早く万葉集を読んでおこうと漫画で。まあ、ほんの一部しか書いてないけど、平成最後の読書はこれで。2019/04/30
ユーユーテイン
15
「詠子(うたこ)」というキャラクターが、5世紀後半の雄略天皇から、天平宝字2(758)年の家持の歌までの約300年にわたる万葉集の時代をナビゲートしてくれる。第1期が天武天皇まで、第2期が人麻呂、第3期旅人・憶良、第4期家持。私の印象に残ったのは、大津皇子と大伯皇女の姉弟愛、大伴旅人の讃酒歌、狭野弟上娘子と中臣宅守の相聞歌である。こうやって見てくると、万葉集は、文学は、やはり政治的な敗者が輝く世界なのだと思った。万葉集の世界がコンパクトにまとめられた労作である。2014/09/28
Taizo
8
単に収録されている有名な歌を紹介するだけ、じゃない。ナビゲータ詩子ちゃんを通して、作者の万葉集ひいては日本芸能に対するアツい思いがひしひしと伝わってくる。個人的にも万葉集は昔の日本人が何を考えてたかを知る上で重要な役割を果たしてると思う。本作中にもあるけど何せ半分以上は作者不明、つまり市井の人々の歌なのだから。貴族の生活を描いただけじゃない。当時の普通の人々が何を考えて生きていたか、それが1500年の時を超えて僕たちに伝わっているなんてなんとも雅じゃないか。2021/02/23
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