岩波新書<br> まちがえる脳

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岩波新書
まちがえる脳

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  • サイズ 新書判/ページ数 244p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004319726
  • NDC分類 491.371
  • Cコード C0245

出版社内容情報

人はまちがえる。それは、どんなにがんばっても、脳がまちがいを生み出すような情報処理を行っているから。しかし脳がまちがえるからこそ、わたしたちは新たなアイデアを創造し、高次機能を実現し、損傷から回復する。そのような脳の実態と特性を、最新の研究成果をふまえて解説。心とは何か、人間とは何かに迫る。

内容説明

人はまちがえる。それは、どんなにがんばっても、脳がまちがいを生み出すような情報処理を行っているから。しかし脳がまちがえるからこそ、わたしたちは新たなアイデアを創造し、高次機能を実現し、損傷から回復する。そのような脳の実態と特性を、最新の研究成果をふまえて解説。心とは何か、人間とは何かに迫る。

目次

序章 人は必ずまちがえる(ヒューマンエラーの実態;対策の限界;脳の何が問題なのか?)
第1章 サイコロを振って伝えている?―いい加減な信号伝達(働いている脳の信号伝達;どのように調べればわかるのか?;ニューロンは協調して働くしかない)
第2章 まちがえるから役に立つ―創造、高次機能、機能回復(脳活動のゆらぎと創造;記憶はまちがえてこそ有用である;まちがえる神経回路だから回復できる)
第3章 単なる精密機械ではない―変革をもたらす新事実(ニューロンとシナプスがすべてではない;心が脳の活動を変える;「病は気から」は本当か?;AIは脳になれない)
第4章 迷信を超えて―脳の実態に迫るために(脳は迷信の宝庫;研究者の責任;急速に解明されているのか?;脳は手強い)

著者等紹介

櫻井芳雄[サクライヨシオ]
1953年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。広島大学助手、富山医科薬科大学助教授、京都大学霊長類研究所助教授、生命学研究所客員助教授、京都大学大学院文学研究科教授、同志社大学大学院脳科学研究科教授などを経て、京都大学名誉教授、同志社大学嘱託研究員、医学博士。専門は行動神経科学、実験心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アキ

133
40年以上脳研究をしてきた著者による脳科学論。未だに脳がどのように働いているのか不明である。巷で言われている脳に関する知見はほぼ根拠のないもの。不確実な信号伝達である神経回路ではまちがえるのが標準であり、むしろ新たなアイデアの創出にまちがえることは必要なことでもある。前頭前野が課題を間違える30秒以上も前から脳の変化がみられる。聴覚野と言われている部位に視覚情報を伝えると視覚野のような機能を果たすことがわかった。脳の機能は多能性で、日々その機能はゆらぎがみられる。脳の特性はメタ認知にある。2023/07/15

壱萬参仟縁

62
HearteningⅡのLesson6ネズミのところで、本書も脳科学分野で参考になった。ニューロンが発する信号をスパイク、信号を発することを発火という(27頁)。記憶の形成とは、信号を受け取るシナプス後ニューロンの感受性の増大(81頁)。英語関連では、例文によって記憶のメカニズムが説明される(88頁~)。簡単な英文を読み聞かせ、2分後に同じ英文を能動態→受動態、か、逆に変えて聞かせる。内容の異同を判定させる。2024/11/01

おせきはん

36
機能が明確なようでありながら実は個々の役割が一つでないため脳が柔軟性を持っていること、脳に関する通説は必ずしも正しくなく、実態がよくわからないことなどが科学的根拠に基づき丁寧に説明されていて、難しいながらも刺激的でした。2023/08/05

ばんだねいっぺい

33
脳って知れば知るほどよくできているし、知れば知るほどよくわからない。 間違えるのは、脳もまた、伝言ゲームをしているからだ。とりあえず、メタ制御性は、意識して、電気信号の同期発火を促していこうと思いました。2023/04/25

禿童子

30
著者の名前が何となく懐かしく感じて手に取った。何年か前に読んだ岩波書店『脳と機械をつないでみたら』の著者だったのは読了後に思い出した。脳科学にまつわる誤解を正す内容であった。生きている脳には単純なニューロンの発火では語りきれない未知の領域が膨大にあり、脳科学の知見がどれだけ積み重なっても、確実に分かったことはわずかである。コンピューターと違って『まちがえる』のが脳の特性、人間の肉体の限界であると同時に創造性の源である。プラセボ効果と脳の関係の具体例は非常に興味深い。脳は探求すべきテーマの宝庫だと実感した。2025/01/29

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