出版社内容情報
人はまちがえる。それは、どんなにがんばっても、脳がまちがいを生み出すような情報処理を行っているから。しかし脳がまちがえるからこそ、わたしたちは新たなアイデアを創造し、高次機能を実現し、損傷から回復する。そのような脳の実態と特性を、最新の研究成果をふまえて解説。心とは何か、人間とは何かに迫る。
内容説明
人はまちがえる。それは、どんなにがんばっても、脳がまちがいを生み出すような情報処理を行っているから。しかし脳がまちがえるからこそ、わたしたちは新たなアイデアを創造し、高次機能を実現し、損傷から回復する。そのような脳の実態と特性を、最新の研究成果をふまえて解説。心とは何か、人間とは何かに迫る。
目次
序章 人は必ずまちがえる(ヒューマンエラーの実態;対策の限界;脳の何が問題なのか?)
第1章 サイコロを振って伝えている?―いい加減な信号伝達(働いている脳の信号伝達;どのように調べればわかるのか?;ニューロンは協調して働くしかない)
第2章 まちがえるから役に立つ―創造、高次機能、機能回復(脳活動のゆらぎと創造;記憶はまちがえてこそ有用である;まちがえる神経回路だから回復できる)
第3章 単なる精密機械ではない―変革をもたらす新事実(ニューロンとシナプスがすべてではない;心が脳の活動を変える;「病は気から」は本当か?;AIは脳になれない)
第4章 迷信を超えて―脳の実態に迫るために(脳は迷信の宝庫;研究者の責任;急速に解明されているのか?;脳は手強い)
著者等紹介
櫻井芳雄[サクライヨシオ]
1953年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程中退。広島大学助手、富山医科薬科大学助教授、京都大学霊長類研究所助教授、生命学研究所客員助教授、京都大学大学院文学研究科教授、同志社大学大学院脳科学研究科教授などを経て、京都大学名誉教授、同志社大学嘱託研究員、医学博士。専門は行動神経科学、実験心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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