出版社内容情報
ヴェルヌ[ヴェルヌ]
著・文・その他
内容説明
1860年。ニュージーランドから15人の少年を乗せた船スルギ号が、事故によって漂流、さらに2週間に及ぶ嵐にみまわれ、見知らぬ陸地へ漂着する。探索の結果そこが無人島だと知った少年たちは、救助が来るまで生きのびようと知恵を出しあい生活しはじめたが…。H.G.ウェルズと並ぶSFの巨匠ヴェルヌによる、冒険小説の傑作を漫画化。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
46
原作は読んだ事ありませんが、予想よりも面白く前向きな話で良かったです。15人の少年たちだけを乗せた船が、ふとしたことから荒海に出てしまい、大嵐の末、船は無人島に座礁。彼らは生きるためにさまざまな工夫を重ね、持ち前の知恵と勇気と好奇心とを使って、スリルに満ちた生活を繰りひろげる内容でした。協力や不和など色んな事もありつつ、計画的に全員が生き残っていく上での術を見る時、荒唐無稽な話ではなくリアルに感じました。ヴェルヌの作品は別のも読んだ事がありますが、100年以上も前の作品なのに色褪せないなと思いました。2017/12/01
なま
14
★★★☆☆漫画です。一人一人の人間を描写するには漫画は物足りないがサクッと作品全体を味わえる。15人の少年が漂流し、無人島で過ごす冒険譚。仲間との協力や知識の深さが身を守る。友情、嫉妬に思いやり。漂流の原因となった少年の罪の意識と打ち明けようとする心の葛藤、また罪を打ち明けられた少年達の対応は・・・。無人島の探検、先住者と悪人達までもが漂流して同じ島に住む恐怖。児童書ばなれした子の関心を、このまんがで取り戻せるか?2018/12/20
ふろんた2.0
10
読んだことある本だとそれぞれのエピソードがあっさり解決しすぎて、面白みに欠けるなー。それと、2年も漂流してるのに服がきれいすぎるぞ。2013/03/07
おくてつ
6
まんがで読破を読破するシリーズ。 タイトルは聞いたことがあったけど、中身を読むのはこれが初めて。 2年間もよく耐えられたなと思う。やっぱり、リーダーは必要だな。 それにしても、ちょっとしたいたずらがきっかけで漂流したってのは本人ショックだろうな。俺もいたずらっ子だったから、他人事ではない。2018/10/13
結葉天樹
5
幼少期に原作を読んだが、今でも強烈に印象に残っている一作。自分の冒険物語の原点はヴェルヌともいえる。ニュージーランドにいた少年たち15人が無人島に漂着し、皆で力を合わせて生きて行く。規則を作り、リーダーを決め、地名をつけ、持てる知恵と力を集結させて脱出するその日を目指す。漂流に至る原因についても子供の心理を上手くついており、ドニファンたちの離反など綺麗ごとだけじゃなく、キャラ一人一人の感情をしっかりと表しており、生きるための厳しさと社会性について盛り込まれている。子供でも社会を学びながら楽しめる逸品。2020/06/16
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