出版社内容情報
梨沙[リサ]
著・文・その他
カズキヨネ[カズキヨネ]
イラスト
内容説明
人とは異なりながら、人の世に順応して生きてきた一族“鬼”。女が忌まれないという彼ら一族は、母体に眠る女児に印を刻み、その娘が16歳になると花嫁として鬼ヶ里へ迎え入れることをならわしとしてきた。鬼ヶ里を離れのんびりと学生生活を送っていた士都麻光晴は、休暇を使って一人温泉旅行へと出かけ、旅先の森で美しい少女に襲われる。見事な黒髪、華奢な肢体、射るような黄金の瞳―去来する記憶に動揺する光晴。そして、少女の口から語られた意外な過去とは…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らじこ
47
面白かった!やっぱりこのシリーズ大好き!はやく神無に会いたいと思っていたら、予想外に響と桃子視点!二人にこんな展開があるなんて!読者としては嬉しすぎて興奮してしまう。響の強引な行動の裏に桃子への愛情が透けて見えて、ついにやにやしながら読んだ。キャラそれぞれの気持ちが丁寧に描かれ、多視点で連作短編集のように進行する構成なのも共感を誘う。欲を言えば神無視点も欲しかったけれど。それにしてもこの双子は恋人のよう。華より神楽が好きだけど。光晴の新たな可能性には胸がほっこりとした。戦いあり愛情ありの家族の物語だった。2016/10/05
合縁奇縁
38
外伝の中では響と桃子の話が一番良かった。ラブコメ路線まっしぐら(笑)本編とまた違った一面の響が見れるし。監視するつもりが逆に監視されてたり(笑)分かりにくいけど、響なりに桃子の事を気遣ったりしてるんだよね。意外とレディーファーストな響。今回は主役は華鬼と神無の双子の子供達かな。マザコンの華とシスコンの神楽。華は見た目も中身も女版華鬼そのもの(笑)そんな双子に振り回される京也。でもバランスは上手く取れてるんだよね。この先、昏睡状態!?の神無と子供はこれからどうなるんだろう?2018/08/23
陸抗
18
【再読】桃子と響の関係は…。桃子、いいように扱われてるだけかと思ったら、大切にされてた。今後も振り回されるのは、頑張れとしか。神無と華鬼の子供たちも登場。ここの家族は、どこまでも平穏な暮らしと無縁らしい。凝り鬼との戦いも、ひとまずの決着はついたものの、根本的な解決はまだなので、文庫本が出たのを期に、続きが出ればいいのに。2018/10/09
夜の女王
18
☆☆☆ 桃子と響のその後が知りたいと思っていたので『甘い罠』は大満足。これがあるので☆3つ、無ければ1つでした。オレ様響と素直になれない桃子の突っ張ってるところ、ツボです。(番外編の)本編である子供たち編は微妙。これでシリーズ最後?敵は逃亡し、神奈は半ば眠り姫、お腹の子はどうなった?疑問を数々残したまま完結されても・・・また続きを書く気があるのかな?出来れば、響&桃子のシーリーズが読みたい。2013/04/02
まんがジジィ
15
その後のお話し。 一番気になった桃子ちゃんの幸せ(?)のその後がわかってよかったです。 神無ちゃん(胎児)は大丈夫なのか、三人の子供達[華、神楽(神無の子供)、京也(桃子の子供)]は凝り鬼(疾風)は倒せるのか。光晴と華ちゃんは進展するのか。??? 続きが出る事を期待したいです。2016/09/18