出版社内容情報
梨沙[リサ]
著・文・その他
カズキヨネ[カズキヨネ]
イラスト
内容説明
鬼頭の生家での猛襲から逃れ、再び鬼ヶ里に戻ってきた神無たち。華鬼の冷酷な瞳の奥にひそむ孤独を知った神無は、知らず知らず華鬼に惹かれていき、華鬼は、未だかつてない思いを神無に抱くようになる。ようやく向き合い始めたかに見えたふたりだったが、不気味に笑む存在が不穏な影を落とす。そんな中、華鬼は突如ひとり姿を消してしまうのだが―。平凡な少女と美しくも冷酷な鬼とが織り成す学園伝奇、転換し加速する第3巻。
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- 評価
椎名みさの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Maybe 8lue
28
記憶喪失の国一は失踪し四季子に操られ神無を狙う、実は庇う華鬼。自分の鬼に拒否された筈が扱いの違う神無と桃子。ハロウィンに紛れ神無を殺そうとする四季子を真相を知った響が報復。正気になった国一は華鬼を鬼頭として認めるも響に監禁される。別荘で過ごす華鬼は戻ってもらうべく何度も通い続ける神無に根負けし帰宅。ぬいぐるみが好きな神無は狼(実は華鬼)に釘付けで可愛いが、私は人間味のある桃子が好み。それぞれが疎む、案じる。この小説、対比が上手いな―と感心。2014/07/14
合縁奇縁
22
華鬼の冷酷な瞳の奥にひそむ孤独を知った神無は、知らず知らず華鬼に惹かれていき、華鬼は、未だかつてない思いを神無に抱くようになる。二人とも不器用だけど、徐々に距離を縮めていく華鬼と神無が良い。文化祭、ハロウィンと行事もあり。ハロウィン仮装でオオカミの着ぐるみの正体…。国一くん好き気なのに、記憶喪失になり騙されたり、監禁されたり不憫でしょうがない。最終巻では活躍してほしいな。2018/08/22
U
21
室長に対するこのときめき……なんだこれ……もっと室長にスポットを!!!と思った3巻でした。うしさんと忠尚さんが好き。華鬼と神無の探り合うような、でも適度に放置し合うような、絶妙な距離の縮まり方にニヤニヤ。なんとなく前鬼頭が性格イケメン(高潔・高矜持系)だった気配に過去こいと思った。国一不憫……!ところでジャック・オー・ランタンが地味に気になるキャラで再登場希望。2014/05/26
陸抗
17
【再読】神無と華鬼が、少しずつ互いを大切にしだしたかな。学園の、ハロウィンのイベント楽しそう。今回、ぶっ壊れてた彼女は終止符を打たれたけど、彼女の鬼は何してたんだろ…。桃子も、彼女に自分の姿を見つけて、やり直すきっかけになればいいな。2018/09/28
月の実
15
シリーズ三作目。華鬼への想いと共に体が成長し、花嫁としての抗い難い芳香を放つようになった神無。守りが手薄になるなか、文化祭とハロウィンイベントが行われるが、波乱だらけ。狂気と殺意で神無を殺そうとする四季子は怖いし、響と水面下で神無を陥れようと画策し続ける桃子は薄気味悪いしで、モヤモヤする。そのギャップのせいか、華鬼の挙動不審さがおもしろくて微笑ましい。普段なら絶対着ない着ぐるみを文句を言いに行くためにいそいそ着たりとか。読んでてニマニマした。 (↓続く)2022/04/12