出版社内容情報
食物の採集・調理は人間の基本的作業。精神の栄養のためタンポポからオショロコマまで自然の恵みを楽しむ、ムツ流野生料理レシピ
内容説明
食物の採集や調理は人間の基本的作業です。自然を忘れ、毎日食べているものがどこからきているのか考えなくなっている現代の人には、じかに自分の手で素朴な味に触れることが、何よりの「精神の栄養」となるでしょう。野山に出てインスタント食品を開ける前に、工夫と挑戦で作る“ムツ流野生料理”のレシピ50をお届けします。
目次
キイチゴの浜
会った時が勝負
ピュレをとる
ナナカマド
牛乳をどうぞ
乳牛のイロハ
命のセンタク
バターとチーズ
冬の塔
鉄火ムツ風〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とんかつラバー
12
この時代はバブル絶世期で高価で珍しいものこそグルメ!の時代だったのに「採れたてでその土地のものが一番美味しい」という結論に達している。調味料はその辺の野草。今でも霜降りにあらずは牛肉にあらずみたいな空気あるけど、原野牛の丸焼き食べてみたい!2021/09/23
眠り王
4
有川浩さんの植物図鑑のあとがきで触れられていたので読んでみました。ムツゴロウさんと言えば奇抜なキャラクタが印象深かったのですが、作家でもあるとは。道東ならではの海の幸山の幸満載で、食へのアクティブ過ぎる探究心が読んでいて面白いです。個人的に道東は馴染み深い地域なので、グズベリーやらアイヌネギやら懐かしい名前満載でノスタルジーも感じられる大変オツな本でございました。2013/11/01
いづみ
4
ムツゴロウさんの北の大地での食生活。…もう野草も魚も肉も全てが美味しそうでたまりません!料理なんて面倒だと思っていたのに、ちょっと料理してみたいな…とやる気が湧いてしまうほどに魅力的名文章です。思い切ったチャレンジと大胆なアレンジに溢れた、ぜひ試してみたくなる一冊。料理本としてもオススメですよ。2011/06/21
Takashi Kai
3
ムツゴロウ王国のムツゴロウさんこと畑正憲(麻雀がちょう強いのご存知ですか?)がおくる快食なエッセイ。ずっと前に友達とブックオフで100円の本を100冊買おうといって買った一冊だったと思う。再読。例えば目次を紹介すると、キイチゴの浜、乳牛のイロハ、クレソン納豆、ヤマメ唐揚げ野草風味などなど。どうですか、素敵でしょう!? 自然を食べるの名のとおり、自然にでかけ、そこの幸をいただき、ちょっとした工夫で料理に仕立て上げる、そんなレシピ(というほどでもないけど)が50ほど。それはなんとも美しいけしきでした。2013/03/05
kado abe
3
超ワイルド!スゴイ人です。出会ったが最後、何でも食べてしまいます。自然を食べると言うことは家畜を自ら頂くと言うこと。可哀相だなんて言うのはきれいごとだ、って。誰よりも動植物への愛情を持っているんだなあ。なんだか全部美味しそう。でも多分食べられないな‥。癖の無いひ弱な味にならされてるので。2009/05/18