内容説明
石田波郷を師系とし、波郷の唱えた韻文精神を生涯かけてつらぬいた綾部仁喜の全句集。「や、かな、けり」の切れ字への信頼は揺るぎないものがあり、饒舌を排し、もの言わぬ俳句をめざしつつ、作品は深い余情を宿す。補遺として句集未収録の「鶴」投句時代の作品を収録。既刊四句集に「俳句日記」「『沈黙』以後」「補遺『鶴』投句時代」を加え、2443句のほか、解題、年譜、初句索引、季語索引を収録。
目次
第一句集 山王(一九七四年~一九八二年)
第二句集 樸簡(一九八三年~一九九三年)
第三句集 寒木(一九九四年~二〇〇一年)
第四句集 沈黙(二〇〇二年~二〇〇八年)
「俳句日記」(二〇〇五年一月一日~十二月三十一日)
『沈黙』以後(二〇〇八年~二〇一四年)
補遺・「鶴」投句時代



