出版社内容情報
死んだはずの「全体主義」が、SNSを駆使して甦り、「集団リンチ」を繰り返し、国家転覆を実現する寸前にまで巨大化―些細な「差異」を強調し、「差別の被害者」を生み出し、不満を利用した「新しい階級闘争」の正体。
内容説明
死んだはずの「全体主義」が、SNSを駆使して甦り、「集団リンチ」を繰り返し、国家転覆を実現する寸前にまで巨大化―些細な「差異」を強調し、「差別の被害者」を生み出し、不満を利用した「新しい階級闘争」の正体。
目次
序章 「メディアリンチ」吊るし上げ時代
第1章 SNSの標的になった人々
第2章 コロナで焼け太る習近平と官僚
第3章 メディアの「反日」が止まらない
第4章 司法は国民の敵か味方か
第5章 緊迫する世界と平和ボケ日本
第6章 妄想する韓国・戦う台湾
第7章 日本人の矜持を取り戻せ
終章 子や孫の命をどう守るか
著者等紹介
門田隆将[カドタリュウショウ]
作家、ジャーナリスト。1958(昭和33)年、高知県生まれ。中央大学法学部卒業後、新潮社入社。『週刊新潮』編集部記者、デスク、次長、副部長を経て、2008年4月独立。『この命、義に捧ぐ―台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡』(集英社、後に角川文庫)で第19回山本七平賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
TakaUP48
38
森喜朗氏の饒舌な一言から端を発し角度をかけられた話題は、新・階級闘争の一例という。些細なものでも「差異」を強調し”差別被害者”を生み出して「不満」を利用し、本来はあり得ない一種の「階級闘争」に持ち込む新しい闘い方。別な言い方で阿比留氏は「気に入らない相手の些細な非を拡大鏡で大きくし、血祭りにあげる集団リンチ、限度のないいじめ」だという。最近のマスコミやSNSや団体、某国の反応が異常に感じる。自分のミスは認めず、反撃の弱い団体への批判はドンドンやり、嫌がらせや報復をする国や団体には同じことでも口を閉じる。2021/05/31
ochatomo
9
月刊WiLL連載を加筆再構成と序章終章書下ろし 「決して自分が血を浴びるような強大な権力とは戦わない」マスコミ 「偉大なる中華民族の復興を果たす」スローガンの下、習金平氏は2049年を目指しており、日本はアジア版NATOを創設して集団的自衛権の抑止力で平和を守ることが必須とする 憲法改正案「日本国民は、正義と秩序を基調とする国政平和を誠実に希求する。わが国は、国際平和の維持と国民の生命・財産および領土を守るために自衛隊を保有し、いかなる国の侵略も干渉も許さず、永久に独立を保持する」 2021刊2021/12/15
tomo
9
☆☆☆☆ 些細な違いをメディアやSNSでことさら煽って、新たな階級闘争に持ち込む手法に納得。けどそこに持ち込むのは、左翼や共産主義団体ではなく、いわゆるデュープス(共産主義者ではないのに、意図せず彼らと同じ主張をするおバカさん)と呼ばれる、一見いいヒトに思える正義の主張をする大勢・企業(ウチもそうですが…)に問題があると思う。常識の欠如した官僚裁判官、日弁連、朝日新聞を始めとする反日メディアやジャーナリストたちへ、怒りを通り越して嘲りのひとこと。ああ、まだそんなことをやっているのか…2021/05/09
depo
6
図書館本。森喜朗氏の発言の一部を取り出し、徹底的に批判し、森氏を批判だけでなく、政権の批判にまでもっていこうとする。これに反して張本氏の女子ボクシングに対する発言には、森氏に対するような批判はしない。政権批判に繋がる場合とそうでない場合とのダブルスタンダードが酷すぎる。2021/08/26
Ukyoaki
5
朝日新聞や各テレビ局の批判的な記述は興味深い.少し古い内容だが,ウクライナの状況などがある現在,十分に参考なると思う.2022/05/24